【マニラ=松井健】フィリピン国軍によると、南部ミンダナオ島の南サンボアンガ州パガディアン市で11日夜、同市在住のアイルランド人神父(79)が武装した男たちに誘拐された。神父は海岸まで車で連れ去られ、モーターボートに乗せられたという。その後、同島の南ラナオ州で目撃されたという情報もある。これまでに犯行声明は出されていないが、フィリピン南部ではイスラム過激派アブサヤフが外国人の身代金目的誘拐を繰り返している。フィリピン・カトリック司教協議会によると、神父は長年、障害のある子どもたちを支援する活動をしていた。