光という刺激に対して反応し、移動することを「走光性」と言います。同様に、接触という刺激に反応するのが「走触性」です。そして集まる反応は「正」、遠ざかる反応は「負」と分けて呼びます。ゴキブリには、負の走光性と正の走触性があることが定説となっています。 私が現在学校で使用している生物図録でも、ゴキブリは光の刺激に対して負の走性を示すとはっきり書かれています。 しかし、私がクロゴキブリを長く飼育し、観察してきた中で、その定説とは異なった反応、正の走光性を見ることが何度かありました。 本研究では ・クロゴキブリが正の走光性を示すのに必要な条件 ・その反応を示す光の種類とは何なのか ・そこからクロゴキブリが正の走光性を示した原因は何か という3点について、実験をしました。