台風19号の大雨で浸水して丸2日、孤立した宮城県の丸森町役場の周辺は、庁舎が建設されてから30年余りの間に1メートルほど地盤沈下が進んでいたことが分かりました。 上の写真は、石材で追加工事が施された雨よけの柱の基礎部分。 丸森町では、役場の周辺が浸水し、災害対策本部が置かれた庁舎が丸2日、孤立しました。 昭和61年に建てられた庁舎の周辺は、もともとは田んぼだった湿地帯で地盤が弱く、この30年余りの間に1メートルほど地盤沈下が進んでいたことが町への取材で分かりました。 写真左は建設直後の役場 右は16日朝の役場 庁舎自体は、地下深くの地盤の固い部分にくいを打ち込んでいて沈下していませんが、周りの駐車場などの敷地は土地が沈んで改修工事を繰り返し、玄関には建設直後にはなかった階段が設けられているほか、雨よけの柱も基礎部分がむき出しになったため、石材による追加工事が施されています。