「うまくいかなくてつらい時は、いつも子どもたちとの思い出に励まされました。」 友人の紹介で出会った彼女と初めてゆっくり話をしたとき、ぽろっと口に出した一言とその時の優しい表情を今でも覚えています。 彼女は、NPO法人3keysの代表を務めている森山誉恵さん。貧困や格差下にある子どもたちへの学習支援活動やその現場を伝えることを通じて、社会全体で子どもたちを見守り支える仕組みづくりをしています。 誉恵さんは、とても明るくて親しみやすい、笑顔の素敵な女性です。 学生時代から7年間ずっとこの活動を続けてきた誉恵さん。支援の主な対象は児童養護施設の子どもたちであり、けっして受益者から利益を得ることのできない事業を、たった一人で始めて大きくしていくのは、大変な努力があったのだと思います。 そして誉恵さんの向き合う、日本の子どもたちの貧困や格差の問題というのは、あまりに大きすぎるテーマ。 優しさや寂しさ