タグ

ブックマーク / ameblo.jp/rintaro-o (70)

  • 緒方林太郎『言論の自由』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 与党が報道各社に「報道の中立性」をかなり詳細に亘って求める文書を出しました。一般的な要求ではなく、かなり細々としています。 これは絶対にダメです。産経のソウル支局長への韓国当局の対応が許せないのと同様に、件は許せません。 言論の自由で怖いのは、リアルな弾圧もそうですが、抑止効果、萎縮効果の方が見えにくいだけに深刻です。政権の意向を忖度するようになることが怖いのです。テレビは電波の配分等を通じた規制産業ですから尚更です。 NHK会長、経営委員を巡る件も、件も同じですが、現政権はこの抑止、萎縮ということを軽視しているように見えます。仮に意識的にやっているのであれば怖いですし、意識していないのであれば、それは別の意味で(あまりに能天気で)

    緒方林太郎『言論の自由』
    zyesuta
    zyesuta 2014/11/28
    与党が報道各社に「報道の中立性」をかなり詳細に亘って求める文書を出しました。一般的な要求ではなく、かなり細々としています。   これは絶対にダメです。産経のソウル支局長への韓国当局の対応が許せないのと同
  • 緒方林太郎『派兵と派遣』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 集団的自衛権に関する報道を見ながら、「ああ、これは誤解を招いているだろうな。」と思うことがあります。それは「海外派遣」と「海外派兵」の違いです。日特有の言い回しでして、大きな違いがあります。 安倍総理は「海外派兵はしない」と繰り返し言っています。これだけを聞くと、「自衛官が海外に行くことはないのかな。」という誤解すらしたくなります。とは言っても、既にPKO等で海外に行っているので「何の事を言っているのだろう?」と思うかもしれません。 「海外派兵」というのは、概ね「武力行使の目的をもつて武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣することである」とされています。つまり、武力行使の目的を持たないものは「海外派兵」には当たりません。「海外派遣

    緒方林太郎『派兵と派遣』
    zyesuta
    zyesuta 2014/06/12
    集団的自衛権に関する報道を見ながら、「ああ、これは誤解を招いているだろうな。」と思うことがあります。それは「海外派遣」と「海外派兵」の違いです。日本特有の言い回しでして、大きな違いがあります。  安倍
  • 緒方林太郎『日本にない行革機関』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 行政改革を実施する機関について、私は以前こういう文章 を書きました。会計検査院と総務省行政評価局の2つは非常に興味深い報告・勧告を出しています。どうも最近、政治の側がこれを取り上げて国会質疑等に活かしている感じがあまりないのが残念です。国会質疑のネタなど、この2つの機関のサイトを見れば山のように溢れています。 会計検査院は憲法に規定がありますので、とても独立性の高い組織です。そして、総務省行政評価局の勧告等については総務省設置法に権限の根拠があります。 (なお、余計なことですが、総務省は旧自治省、旧郵政省、旧総務庁が一緒になった組織なので、行政評価局は省内でも色々と戦わなくてはならないという辛さがあるようです。旧自治、旧郵政の問題点を指

    緒方林太郎『日本にない行革機関』
    zyesuta
    zyesuta 2014/02/15
    行政改革を実施する機関について、私は以前こういう文章 を書きました。会計検査院と総務省行政評価局の2つは非常に興味深い報告・勧告を出しています。どうも最近、政治の側がこれを取り上げて国会質疑等に活かして
  • 緒方林太郎『世界的なNGO』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 OXFAMというイギリスが家のNGOがあります。先日、ダボス会議に先立ち「世界の85人の富豪の総資産は、35億人の総資産と同じ。累進課税やタックス・ヘイヴン防止のための措置を取るべき。」というレポートを出していました。 昔から、このOXFAMの出すレポートというのは、視点が良い、打ち出しが良いということで、世界を震撼させるようなものが出て来ます。一番思い出すのは、私が外務省でWTOを担当していた時は「欧米の綿花農家への手厚い補助金が公正な競争を妨げ、結果としてマリ、ニジェール、チャド等のアフリカの綿花栽培、輸出の可能性をダメにしている。」という報告が出た時の事です。たしかに、欧州は生産量が大したことはありませんが補助水準が極めて高く、

    緒方林太郎『世界的なNGO』
    zyesuta
    zyesuta 2014/02/10
    世界的なNGO|治大国若烹小鮮 ― おがた林太郎ブログ  OXFAMというイギリスが本家のNGOがあります。先日、ダボス会議に先立ち「世界の85人の富豪の総資産は、35億人の総資産と同じ。累進課税やタックス・ヘイヴン防止のた
  • 緒方林太郎『戦争犯罪人』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 靖国神社参拝との関係で、時折聞く意見の中に「日には戦争犯罪人はいない。すべて名誉回復されている。」というものがあります。これは拝聴すべきところもあり、事実誤認のところもありまして、ちょっと物事を整理して書いていきたいと思います。少し長いのは、私の筆力のなさです。予めお詫びいたします。 まず、先の大戦の処理として、戦争犯罪人が裁かれたのは極東国際軍事裁判、いわゆる東京裁判です。これは国内法に基づいて設立された法廷ではありません。そういう意味で、日の国内法に基づく戦争犯罪人というのはいない、というのは事実です(当たり前のことですが)。 では、この極東国際軍事裁判というのは何に基づいているかと言うと、ポツダム宣言の第10項、1946年1月

    緒方林太郎『戦争犯罪人』
    zyesuta
    zyesuta 2014/01/11
    靖国神社参拝との関係で、時折聞く意見の中に「日本には戦争犯罪人はいない。すべて名誉回復されている。」というものがあります。これは拝聴すべきところもあり、事実誤認のところもありまして、ちょっと物事を整理
  • 緒方林太郎『内閣官房の重要性』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 安倍政権を見ていて、痛切に感じるのは「内閣官房がしっかりしている」ということです。ここはなかなか見えてこないところだと思いますが、ここが一番の内閣の要です。 特に感じるのは、「官庁に睨みが効いている」ということと「絵描き、特に日程管理がしっかりしている」ということです。 よく「内閣の要、官房長官」と言われますが、これはその通りでして、まずは官房長官がどれくらい内閣全体を見据えてやっているかが重要になります。官房長官というと、一般的にはスポークスマンの仕事が目に付きますが、あれは仕事の中では「ほんの一部」です。残念ながら、民主党政権ではスポークスマン業務が主となっている官房長官がいたように思います。各省の大臣、次官、局長をガンガン呼びつけ

    緒方林太郎『内閣官房の重要性』
    zyesuta
    zyesuta 2013/12/29
    安倍政権を見ていて、痛切に感じるのは「内閣官房がしっかりしている」ということです。ここはなかなか見えてこないところだと思いますが、ここが一番の内閣の要です。  特に感じるのは、「官庁に睨みが効いている
  • 緒方林太郎『質問するならこんな感じ』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 ちょっと負け犬の遠吠えなのですけども、私ならばTPPについてこういう感じで質問するんじゃないかなと思います。順を追って説明します。 ① まず、質問主意書(文書質問みたいなもの)で「法令等の解釈に関し、法令等の文言として明確ではないものの文意から当該規定の例外を推定する場合、その例外については限定的に解釈すべきものと考えるが、政府の考え方如何。」といった質問をする。 まず、ちょっと煙に巻くような手法ですが、ここからスタートします。かなりの可能性で「その通りです。」という答弁が返ってくるでしょう。ここを文書で確保しておくことが以下では重要になります。法律解釈の基礎として「例外は限定解釈する」というのは、古代ローマ法以来の常識の世界です。以下

    緒方林太郎『質問するならこんな感じ』
  • 緒方林太郎『(議会での)質問の仕方』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最近、ちょっと驚いたのが、何名かの地方自治体議員の方からこのエントリー について「タメになった」と言われたことです。と言っても内容ではなく、質問の手法についてです。昔、役所にいて各省協議をする際の手法をそのまま書いただけなのです。あまりエラそうになってはいけませんけども、大体、私は以下のような発想でいます。 基的な発想は「逃げ道を塞ぐ」ということです。「なんだ、たったそれだけか」と思われるでしょう。しかし、徹底的に逃げ道を塞ぐように誘導していくのは結構論理立てが必要です。そのストーリー作りさえ成功すれば、後はそのために逃げ道を塞いでいくためのツールを探すことになります。 私は法文官僚だったせいもあり、ともかく公開されている情報からちょ

    緒方林太郎『(議会での)質問の仕方』
  • 緒方林太郎『海賊』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 こんな記事 が出てきました。そして、私はこんな質疑 をしていました。この質疑は一部「通」な方にはご好評でした。前半部分がシーシェパード関係でして、是非ご参照いただければと思います。 日も強い意志を持って、シーシェパードを「海賊」と認定すべきです。国連海洋法条約の海賊の定義の中で「私的目的」であるという部分がありまして、これまでの解釈では「私的目的であるかどうかは一概に言えない」というものであって、結局海賊認定していないということになります。ただ、国連海洋法条約の解釈自体は、各国が行うべきものであって、日が強い意志を持っていればやれるものです。アメリカの高裁は「私的目的」と認定したということなのですから。 一応、私は海賊認定ができない

    緒方林太郎『海賊』
  • 緒方林太郎『自衛権の「再整理」』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 集団的自衛権についての論議が賑やかになっています。ベースは2007-2008の安倍政権、福田政権時代に提言された以下の4類型がベースになっていると言っていいでしょう。これについては、以前考え方を書きました(ココ )。ただ、類型論とか解釈論の前にもう少し、国際社会の文脈に置き直したところから考え直した方が良いのではないかと思っています。 【4類型】 ① 共同訓練などで公海上において、我が国自衛隊の艦船が米軍の艦船と近くで行動している場合に、米軍の艦船が攻撃されても我が国自衛隊の艦船は何もできないという状況が生じてよいのか。 ② 同盟国である米国が弾道ミサイルによって甚大な被害を被るようなことがあれば、我が国自身の防衛に深刻な影響を及ぼすこ

    緒方林太郎『自衛権の「再整理」』
  • 緒方林太郎『現職の際、色々と感じたこと』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 3年3ヶ月、ずっと与党議員として政権を間近で見ていました。色々と思うことがあったのですが、あえて書くのを控えてきたこともたくさんあります。落選したので少し自由に書いてみたいと思います。 ● 手順・プロセスをもっと大事にすべき これは当選直後から最後まで感じ続けた点です。「正しいことは常に受け入れられる」という前提からスタートして、「どうやったらこの政策を実現できるか」という仕掛けが全くないということがかなりありました。「場」と「手順」をきちんと整えないと、どんなに正しいことも実現しません。逆に言うと、場と手順が決まれば中身は勝手に付いてきます。最後に強引に押し切ることがあるのはその通りなのですが、最初から強引に押し切ろうとする姿を何度も

    緒方林太郎『現職の際、色々と感じたこと』
  • 緒方林太郎『これ、集団的自衛権?』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 平成20年6月に「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」が報告書 を出しました。柳井俊二国際海洋法裁判所判事を長とする懇談会でして、問題意識は以下の4類型について検討することでした。 【問題意識】 ① 共同訓練などで公海上において、我が国自衛隊の艦船が米軍の艦船と近くで行動している場合に、米軍の艦船が攻撃されても我が国自衛隊の艦船は何もできないという状況が生じてよいのか。 ② 同盟国である米国が弾道ミサイルによって甚大な被害を被るようなことがあれば、我が国自身の防衛に深刻な影響を及ぼすことも間違いない。それにもかかわらず、技術的な問題は別として、仮に米国に向かうかもしれない弾道ミサイルをレーダーで捕捉した場合でも、我が国は迎撃できな

    緒方林太郎『これ、集団的自衛権?』
  • 緒方林太郎『PKO五原則』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 日はPKOに派遣をする際、以下のような五原則を設定しています。 【PKO五原則】 1. 紛争当事者の間で停戦合意が成立していること。 2. 当該平和維持隊が活動する地域の属する国を含む紛争当事者が当該平和維持隊の活動及び当該平和維持隊への我が国の参加に同意していること。 3. 当該平和維持隊が特定の紛争当事者に偏ることなく、中立的立場を厳守すること。 4. 上記の基方針のいずれかが満たされない状況が生じた場合には、我が国から参加した部隊は、撤収することが出来ること。 5. 武器の使用は、要員の生命等の防護のために必要な最小限のものに限られること。 先日、国連事務次長のエルヴェ・ラドスー氏が訪日して、党の会合で意見交換した際、私から「

    緒方林太郎『PKO五原則』
    zyesuta
    zyesuta 2012/11/07
  • 緒方林太郎『今回の尖閣事案について』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 今回の香港活動家による尖閣上陸事案について、私は最初から最後まで幾許かの違和感が拭えないことがありました。それは「何故、出入国管理及び難民認定法でしか対応できないのだ。」ということと、それに伴い「事柄の大きさに比べて、対応が少し弱いのではないか。」ということです。この点、あまり論じている人がいないので、少し説明しておきます。 まず、前提ですが、今回の事案については出入国管理及び難民認定法の規定による司法警察権での対応ということになっているそうです。海上保安庁法における行政警察権による対応ではないそうです(一見大したいことない話に聞こえますが、結構大きいのです。ただし、ここでは触れません。)。そして、同法では外国人の入国についてこんな規定

    緒方林太郎『今回の尖閣事案について』
  • 緒方林太郎『自衛権(続き)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 ある方と話をしていた際、「集団的自衛権なんて、そもそもおかしいだろう。何故、国連憲章に集団的自衛権なんてものが書いてあるのだ。個別的自衛権だけでいいではないか。」というご指摘を頂きました。集団的自衛権に対する私の考え方について先のエントリー に書きましたけど、集団的自衛権の淵源について少しだけ書いておきたいと思います。なお、この件は既に多くの論文も出ているので、私の書いていることはその上っ面だけであることをお断りしておきます。 元々、国連憲章には「地域的取極」ということを定めた章があります。地域的集団安全保障と言っていいと思います。地域的取極によって安全保障を確保していこうということです。 【国連憲章第8章 地域的取極】 第52条 1.

    緒方林太郎『自衛権(続き)』
  • 緒方林太郎『竹島問題の国際化』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 竹島の問題を何とか国際社会に引き出せないかと思って、あれこれと知恵を捻ってみました。国連海洋法条約上、国際司法裁判所(ICJ)、国際海洋法裁判所(ITLOS)への提訴は、どうせ韓国が受け入れてこないだろうと思って、普通であれば、最低でも担保される仲裁裁判所への付託はどうだろうか、と思って調べてみたのですが、簡単に言うと韓国は「領土、領海、境界画定の話は、一切の国連海洋法条約の紛争解決手続きを受け入れません。」という宣言をしています。 【国連海洋法条約に加入した際の韓国の宣言】 1. In accordance with paragraph 1 of Article 298 of the Convention, the Republic

    緒方林太郎『竹島問題の国際化』
  • 緒方林太郎『shall or may』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 国際法の世界にはちょっとした特殊なお作法がありまして、何が義務的規定で、何がそうでないかというのを見分ける術というのが決まっています。英語で「shall」で書いてあるものは義務的規定です。そして、「may」はいわゆる「できる規定」でして、やってもやらなくても問題ありません。 ここまでであれば簡単です。しかし、ここには更に特殊なお作法がありまして「shall」でも逃げ道があります。例えば、以下のような文句が入っている時は「義務的規定をそうでなくする裏技」になります(他にもあります)。 ・ endeavour ・ make efforts ・ where appropriate ・ within the applicable laws an

    緒方林太郎『shall or may』
  • 緒方林太郎『伝家の宝刀』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最近、行政改革関係で既存の法律の中で使えるツールってないのかなという問題意識から、色々な役所の権限を調べてます。なかなか、日の法律というのは色々な特徴がありまして、その一つに「世の中の森羅万象はすべて切り分けることが出来、役所の権限関係には重複は一切存在しない。」ということになっています。その中で権限関係を見極めていくのは結構面倒くさいのです。法律を作ろうとすると、結構、時間がかかるのは各省との権限調整です。 そんな中、行政改革という視点から見た時に、幾つか「これは使えるのではないか」という条項を見つけました。列挙してみたいと思います。ただし、内容は基的にすべて同じですので最初のものだけを見ていただければ、あとは斜め読みでも結構です

    緒方林太郎『伝家の宝刀』
  • 緒方林太郎『業界囲い込み』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 行政改革という観点から一番手が付けにくくて、難しいなあと最近よく思うのが「公益法人が国から権限付与をしてもらっており、その権限を使って業界囲い込み的なことをやっている場合」であって、更に難易度が高いのが「権限付与すら受けていない公益法人が、業界の自主規制的なかたちで囲い込みをやっている場合」です。 先日、予算委員会第二分科会で質問したのが前者のケースでした。詳細は省きますが、ある廃棄物処理を(都道府県を跨ぐ)広域でやれる権限を環境省がある公益法人に与えたら、その公益法人はその広域でやれる業者の数を「1県1業者」と決めてしまったのです。環境省の与えた広域処理の権限は「誰でも要件を具備した者であれば処理できる」としていたはずなのに、公益法人

    緒方林太郎『業界囲い込み』
  • 緒方林太郎『ワシントン(TPP)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 TPPについては、まず連邦議会議員レベルでは「全然関心なし」というところです。TPPという言葉の知名度もありませんでした。日の国会での盛り上がりが不思議になるくらい、アメリカ側では「暖簾に腕押し」でした。 色々なアメリカの関係者と話していて面白いと思ったのが、決して「関税撤廃」とかそういう具体的なことを言わないのです。TPPを話す時に使われる単語は「高い水準のもの(high standard)」、これだけなのです。今回、アメリカに行って思ったのが、アメリカ国内もこのTPPについて一枚岩ではないということです。結構な反対の団体があることを肌で感じました。実はそれがこのTPPを巡る実相なのですね。あちらさんだって結構国内調整に苦労する中や

    緒方林太郎『ワシントン(TPP)』
    zyesuta
    zyesuta 2012/02/03