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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (127)

  • ウクライナの戦場でゲームに興じる兵士たち | 地政学を英国で学んだ

    戦車の戦争には『World of Tanks』がある。 ウクライナの数百マイルに及ぶ前線のどこかで、ウクライナの兵士がおそらくビデオゲームの『World of Tanks』をプレイしていることだろう。ある戦争の英雄は最近、ログイン情報を紛失したため新しいアカウントを開設しなければならなかったが、ゲームをしていたことを認めた。 6月の訓練中、戦争で最も血なまぐさい戦いのひとつが繰り広げられたバフムート郊外の国境警備隊がプレイしているのが見つかった。また、昨年昼を取っているところを目撃された戦車乗組員は、T-80主力戦車の車体に『World of Tanks』のロゴを貼り付けていた。

    ウクライナの戦場でゲームに興じる兵士たち | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2023/12/06
    「残酷な陸上戦のさなかに、暴力的なビデオゲームで遊びたいという衝動は不可解に思えるかもしれないが、それは兵士たちが周囲の流血に対処する重要な方法、つまり「解離」を表している。 」
  • 国境を廃止してはならない | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から曇っておりましたがギリギリ降らなかったですね。 さて、先週の放送(https://youtu.be/cF5g8VLIjDQ)でも触れた「国境」の話題について、保守派のビクター・デイビス=ハンソンの意見記事を要約したものを。 === なぜ国境は重要で「ボーダレスワールド」は幻想なのか by ビクター・デイビス=ハンソン 「国境」がここまでニュースの話題として取り上げられるのは史上初めてではないか。 中東から欧州に殺到するイスラム系難民やテロリズムの台頭のおかげで、欧州内の移動自由の権利を認める、いわゆる「シェンゲン協定体制」に対して反発が巻き起こっている。 欧州の人々は人種差別主義者ではないが、中東からの移民の受け入れについては、それが合法的に入国して、しかも欧州の価値観や態度を共有を約束することができる人々(この点については不寛容であるとして何十年も前に破棄しているが

    国境を廃止してはならない | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2016/10/15
    今日の横浜北部は朝から曇っておりましたがギリギリ降らなかったですね。 さて、先週の放送(https://youtu.be/cF5g8VLIjDQ)でも触れた「国境」の話題について、保守派のビクター・デイビス=ハンソンの意見記事を要約したも
  • リアリズムは人道介入しないからダメ? | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はよく晴れましたが気温はけっこう低めでした。 さて、三連投したウォルトのリアリスト賛成記事に対する反応がNYのタイムズ紙に掲載されておりました。この記事についてはすでに私も番組(http://www.nicovideo.jp/watch/1454394810)のほうで軽く解説しましたが、その元記事の要約です。 著者は最近ネオコン化してきているロジャー・コーエンでありまして、この記事では自らのことを「リベラル国際主義者」と宣言しております。 === アメリカの「リアリズム」の限界 by ロジャー・コーエン ●リアリズムというのは、アメリカの対外政策の土台として当に求めるべきものなのであろうか? ●スティーブン・ウォルトはハーバード大学の国際政治の教授であり、フォーリン・ポリシー誌で雄弁にリアリズムを称える人物である。彼によれば、過去25年間の対外政策でリアリズムがその土台とし

    リアリズムは人道介入しないからダメ? | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2016/02/04
    今日の横浜北部はよく晴れましたが気温はけっこう低めでした。 さて、三連投したウォルトのリアリスト賛成記事に対する反応がNYのタイムズ紙に掲載されておりました。この記事についてはすでに私も番組(http://ift.tt/1PjH
  • もしも「リアリズム」を使ってたら:その2 | 地政学を英国で学んだ

    それでは先ほどのエントリーの続きです。 === ●第一に、最も明白なことだが、ブッシュ(息子)大統領がブレント・スコウクロフトやコリン・パウエル、もしくはその他の著名なリアリストたちの意見を聞いていたら、彼は2003年にイラクに侵攻はしていなかったであろう。 ●ブッシュ大統領はイラクで泥沼にはまる代わりに、アルカイダ排除のみに専念したはずだし、数千人にのぼる米兵は殺されたり負傷したりしなかったであろうし、数十万人のイラク人は今日も生きていたはずだ。イランの地域での影響力は今日よりもはるかに少なかっただろうし、ISも存在していなかっただろう。 ●したがって、賢明なリアリスト的なアドバイスを拒否したことにより、アメリカ人の血税の数百億ドル分がかかったことになり、人命的な損失と共に、結果として地政学的なカオスを生じさせることになったのである。 ●第二に、もしアメリカがリアリズムの知恵を尊重してい

    もしも「リアリズム」を使ってたら:その2 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2016/02/03
    それでは先ほどのエントリーの続きです。 === ●第一に、最も明白なことだが、ブッシュ(息子)大統領がブレント・スコウクロフトやコリン・パウエル、もしくはその他の著名なリアリストたちの意見を聞いていたら
  • もしも「リアリズム」を使ってたら:その3 | 地政学を英国で学んだ

    日付が変わりまして、これが昨日の二つのエントリーに続く最後です。 === ●ここで疑問が出てくる。リアリストたちが過去25年間にわたって提言してきたアドバイスは、実際のところ、他のライバルたちのものよりも良いパフォーマンスをしてきたはずなのに、なぜ主要メディアではほとんど見かけないのであろうか? ●たとえばニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のような媒体に、定期的に意見を書いているコラムニストたちのことを思い浮かべてみてほしい。 ●この3つの新聞は、アメリカにおける最も重要な紙媒体であることは間違いないし、彼らがカバーするニュースや意見が、その他の多くの紙媒体の雰囲気に影響を与えている。各コラムニストたちは、講演や他のメディアにも登場するし、実務の世界の影響力のある人間たちと定期的につきあっている。 ●そしてこの3紙とも、ほぼ実質的にリアリズム

    もしも「リアリズム」を使ってたら:その3 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2016/02/03
    日付が変わりまして、これが昨日の二つのエントリーに続く最後です。 === ●ここで疑問が出てくる。リアリストたちが過去25年間にわたって提言してきたアドバイスは、実際のところ、他のライバルたちのものより
  • もしも「リアリズム」を使ってたら:その1 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は快晴です。つい二週間ほど前まで「暖冬で・・」など言っていたのがウソのようです。 さて、テストの採点があったために遅れましたが、昨日アップする予定だったブログ記事の要約をアップします。 著者は前回のエントリーと同じく『米国世界戦略の核心』の原著者のウォルトなんですが、この人はこういう説明的な文章は当に上手いですね。 長いので数回にわけてアップします。 ==== リアリストのアドバイスに従えばどうなっていた? by スティーブン・ウォルト ●アメリカの対外政策を研究しているすべての人々にとって不思議なのは、対外政策についての最も権威があって有名なアプローチが公的な議論の場や、とりわけ主要な新聞などでは(実際はそのアドバイスに従っていたらよかったという証拠がたくさんあるのに)端に追いやられているのであろうか、という点であろう。 ●このアプローチとは、もちろん「リアリズム」(現実

    もしも「リアリズム」を使ってたら:その1 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2016/02/02
    今日の横浜北部は快晴です。つい二週間ほど前まで「暖冬で・・」など言っていたのがウソのようです。 さて、テストの採点があったために遅れましたが、昨日アップする予定だったブログ記事の要約をアップします。 著
  • たった5分で国際関係論を習得する方法 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はあいかわらず快晴で寒いです。 さて、日の大学では現在期末試験の真っ最中かもしれませんが、ちょっと前の記事で、私が『米国世界戦略の核心』という(絶賛絶版中)を訳したこともあるハーバード大学のスティーブン・ウォルト教授が、卒業する学生たちに向けて「復習」的な意味を込めて書いたブログ記事が面白かったので、その要約です。 その内容は「国際政治学を5分でマスター」というぶっ飛んだものですが、そのエッセンスの部分はけっこううまくまとめられておりますので、興味あるかたはぜひご参考まで。 === 大学の国際関係論の学科を5分でマスターする方法 by スティーブン・ウォルト ここニューイングランド地方は晩春を迎えたが、これはつまり米国内の全国の大学やカレッジで卒業シーズンを迎えたことを意味する。もちろん卒業に向けて忙しい学生やホッとしている学生もいるかもしれないが、私は彼らの多くが密かに

    たった5分で国際関係論を習得する方法 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2016/01/28
    今日の横浜北部はあいかわらず快晴で寒いです。 さて、日本の大学では現在期末試験の真っ最中かもしれませんが、ちょっと前の記事で、私が『米国世界戦略の核心』という本(絶賛絶版中)を訳したこともあるハーバー
  • シーパワー論のまとめ:後半 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は晴れました。真冬ですが昼間は意外とすごしやすいというか。 さて、先日のエントリーの続きです。あくまでも参考文献として。 === ▼パワープレイヤーたち このようなことは中国も行いたいはずだ。習近平氏の「中国の夢」というスローガンの中心にあるのは、中国の軍隊を、世界政治の舞台において見栄を張れるだけの勢力にしたいという意志の現れなのだ。 ●大規模な艦船が演習を行ったり、遠隔地の港に入港する際に、海軍は相手国に影響を与えたり強制することに使える。 ●中国ほどの規模や歴史、そして経済的な影響力を持つ国がそのような力を持とうとするのは不思議ではない。また、中国が(アメリカのような)潜在的な敵に対して近くの沿岸を自由に航行させることを阻止したいと考えるのも当然であろう。 ●「法を基礎とした国際秩序の維持」や「航行の自由」をアメリカに依存している国々にとって、中国のシーパワーの台頭が問

    シーパワー論のまとめ:後半 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2016/01/17
    今日の横浜北部は晴れました。真冬ですが昼間は意外とすごしやすいというか。 さて、先日のエントリーの続きです。あくまでも参考文献として。 === ▼パワープレイヤーたち このようなことは中国も行いたいはずだ
  • 南シナ海の米中衝突と3つの選択肢 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても快晴です。昼間は半袖でも行けそうな。 さて、昨夜の番組( http://www.nicovideo.jp/watch/1446011493 /https://youtu.be/R90eXEUVbD0)でも触れましたが、米海軍は現在、南シナ海の中国の人工島の近辺に軍艦を航行させる、いわゆる「航行の自由作戦」(FONOPS)を絶賛実施中であります。 ところが実際の米海軍の狙いが何なのかは、新聞やニュースを見てもよくわかりません。 そこで私がその法的な面と、アメリカ側の狙いについて簡潔にまとまった記事をベースにして、ここでわかりやすく説明してみたいと思います。 まず今回の南シナ海の領土争いで焦点になっているのは「国連海洋法条約」(UNCLOS:1982年)で定められた、いわば世界の海における領土・領海に関する国際法です。 しかしここで問題になるのは、 <アメリカ> 条約

    南シナ海の米中衝突と3つの選択肢 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2015/10/28
    今日の横浜北部はまたしても快晴です。昼間は半袖でも行けそうな。 さて、昨夜の放送(http://ift.tt/1MSRZlP ところが実際の米海軍の狙いが何なのかは、新聞やニュースを見てもよくわかりません。 そこで私がその法的な面と
  • ドイツのアフガニスタン派兵 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はずっと小雨が降っておりました。とりあえず半袖でよかったのが救いですが。 さて、火曜日に放送予定の特集コーナー(http://live.nicovideo.jp/gate/lv232059814)で詳しく話す予定のドイツの派兵についてですが、とりあえずポイントだけ先にブログで触れておこうと思います。 すでにご存知のかたもいらっしゃると思いますが、ドイツは2001年9月11日のアメリカにおける連続テロ事件をきっかけとして、2002年からアフガニスタンに関する二つの作戦・任務(OEFとISAF)に参加しております。 日と同じく敗戦側の枢軸国でありながら、ドイツはすでにこの作戦で戦闘を行い、5000人以上の兵の規模の派兵と50人以上死者を出しているわけですが、そこでの経験についてまとまった報告や書籍が最近良いものが出てきましたので私も読んでみました。 そしてこれは安保関連法案が

    ドイツのアフガニスタン派兵 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2015/08/30
    今日の横浜北部はずっと小雨が降っておりました。とりあえず半袖でよかったのが救いですが。 さて、火曜日に放送予定の特集コーナー(http://ift.tt/1Ju11GW すでにご存知のかたもいらっしゃると思いますが、ドイツは2001年9
  • 『孫子解読:兵法の読み方』戦略文化の本:その3 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から快晴です。暑くなりそうですね。 さて、昨晩書く予定だった最近出た戦略文化についてのの三冊目の紹介を。 Deciphering Sun Tzu: How to Read the Art of War by Derek M. C. Yuen すでにブログでも紹介した、デレック・ユエンの『孫子解読:兵法の読み方』です。 その内容は彼の博士号論文を元にしたものであり、西洋の読者に対して孫子の兵法を解説しつつ、その文化的・哲学的な背景を、西洋の戦略思想と比較しながら炙りだしていくというスタイルです。 まず目次は以下の通り。 1, 中国戦略思想のシステム 2,「兵法」が生まれるまでの話 3,孫子から老子へ:中国戦略思想の完成 4, 兵法解読 5, 西洋の孫子の継承者:ボイドとリデルハード 6 中国の戦略文化について 著者は第一章で、古代中国にも西洋の戦略思想のベースとなってい

    『孫子解読:兵法の読み方』戦略文化の本:その3 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2015/05/08
    今日の横浜北部は朝から快晴です。暑くなりそうですね。 さて、昨晩書く予定だった最近出た戦略文化についての本の三冊目の紹介を。 Deciphering Sun Tzu: How to Read the Art of War by Derek M. C. Yuen すでに本ブログでも紹介した、デ
  • ウォルトの国際関係論入門論文:図説 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜南部は快晴です。まさに雲ひとつない気持ちのよい休日の午後です。 フランスの連続テロ事件ですが、なんともひどいことになりましたね。言い古された感はありますが、やはり「文明の衝突」的な状況になってきました。 さて、以前このブログに掲載したウォルトの国際関係論の入門論文ですが、そこに一緒に掲載されていた図表がありまして、それを翻訳したものをここに掲載しておきます。 その論文の内容なんですが、簡単に要約しますと、国際関係論という学問の分野では国際政治の分析のやり方として、3つの代表的なアプローチありますよ、ということです。 ちなみにブログは、当然ながら「リアリズム」の見方をするパターンが多いことは、すでにみなさんもご存知の通りかと。 これについては明日の生放送の特番(http://live.nicovideo.jp/gate/lv205843310)でも詳しく解説してみたいと思いますの

    ウォルトの国際関係論入門論文:図説 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2015/01/12
    今日の横浜南部は快晴です。まさに雲ひとつない気持ちのよい休日の午後です。 フランスの連続テロ事件ですが、なんともひどいことになりましたね。言い古された感はありますが、やはり「文明の衝突」的な状況になっ
  • ウォルトの国際関係論入門論文完全版:後半 : 地政学を英国で学んだ

    ●古いパラダイムの再生国際政治についての学術研究は、冷戦が終わってから劇的に多様化した。アメリカ以外の学者たちの意見が目立つようになり、より多くのメソッド...●古いパラダイムの再生 国際政治についての学術研究は、冷戦が終わってから劇的に多様化した。アメリカ以外の学者たちの意見が目立つようになり、より多くのメソッドや理論が正統的なものとみなされるようになり、そして民族紛争や環境問題、そして国家の未来像についてのような、新しいテーマがそこかしこで論じられるようになった。 ところがそこで見られるようになった既視感も、それと同じくらい驚くべきものだ。冷戦の終わりは伝統的な理論の間の戦いを解決するのではなく、ただ単にあらたな議論を開始しただけだった。皮肉なことに、多くの国が民主制、自由市場、そして人権のような似たようなアイディアを賞賛するようになったにもかかわらず、専門家たちは今までにないほど

    ウォルトの国際関係論入門論文完全版:後半 : 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2014/12/27
    ●古いパラダイムの再生 国際政治についての学術研究は、冷戦が終わってから劇的に多様化した。アメリカ以外の学者たちの意見が目立つようになり、より多くのメソッドや理論が正統的なものとみなされるようになり、
  • ウォルトの国際関係論入門論文完全版:前半 : 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても快晴でした。相変わらず寒いですね。さて、以前に掲載したウォルトの国際関係論の入門論文ですが、私用があってその完全版をアップするこ...今日の横浜北部はまたしても快晴でした。相変わらず寒いですね。 さて、以前に掲載したウォルトの国際関係論の入門論文ですが、私用があってその完全版をアップすることにしました。 とくに後半にはウォルト自身の意見の主張があって興味深いものになっております。この論文についていた三大国際関係論を比較した図については、訳したものをそのうちアップする予定です。 ご参考まで。 ==== 国際関係論:一つの世界、多くの理論 by スティーブン・ウォルト 政策担当者たちは、なぜ国際政治についての学術研究を理解しておくべきなのだろうか?もちろん対外政策を実践する人々が、アカデミックな理論家たちの研究を理解しようとしないことが多いのはその通り(

    ウォルトの国際関係論入門論文完全版:前半 : 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2014/12/27
    今日の横浜北部はまたしても快晴でした。相変わらず寒いですね。 さて、以前に掲載したウォルトの国際関係論の入門論文ですが、私用があってその完全版をアップすることにしました。 とくに後半にはウォルト自身の意
  • シーパワーの文献 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝からけっこう晴れてます。湿気も高くて真夏ですね。 さて、目黒に来て以来、少しシーパワー関連の情報が多く入ってきておりますので、この際についでということで、とりあえず後学の方々にメモ代わりに日語で読めるシーパワー文献と、英語のシーパワー文献の有名なものをまとめて掲載しておきます。 ぜひ参考になさってください。 ▼日語文献 マハン海上権力史論 by アルフレッド・T・マハン (著), 北村謙一 (翻訳) 海軍戦略家 マハン by 谷光 太郎 シーパワーの世界史 by 青木栄一 戦略論大系〈8〉コーベット by 高橋 弘道 シー・パワー―その理論と実践 by 立川京一 他 関根大助「現代シーパワーの基概念と全体構造(前)」『波涛』第227号(2014年) 同上「現代シーパワーの基概念と全体構造(中)」『波涛』第228号(2014年) 海洋防衛学入門 by 堀元美 海が日

    シーパワーの文献 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2014/07/08
    今日の横浜北部は朝からけっこう晴れてます。湿気も高くて真夏ですね。 さて、目黒に来て以来、少しシーパワー関連の情報が多く入ってきておりますので、この際についでということで、とりあえず後学の方々にメモ代
  • ジェームス・ホームズ:「中国に沖縄取られたら」論① | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝からスッキリ晴れております。しかし風は強く、気温も低めでした。 さて、ジェームス・ホームズ海軍大学教授による「中国に沖縄取られたら」論が面白かったので、この要約を。 ちょっと長いので三回分にわけて掲載します。 === 中国は日の南西諸島を奪うかもしれない BY ジェームス・ホームズ ●4月6日に東京で行ったスピーチの中で、チャック・ヘーゲル国防長官はけっこうあからさまに中国の尖閣に対する侵略的な行動について触れている。 ●曰く、国家というものは「強制力、強要、そして脅しなどによって、国境を書き換えたり領土保全を破ったり国家の主権を侵害してはらない」ということであり、これは「太平洋の小さな島であろうが、ヨーロッパの大きな国家であろうと関係ない」というのだ。 ●その2日後に、ヘーゲル長官の相手となる中国の常万全国防相はそれに反論して、「中国は尖閣について議論の余地のない主権

    ジェームス・ホームズ:「中国に沖縄取られたら」論① | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2014/04/12
    今日の横浜北部は朝からスッキリ晴れております。しかし風は強く、気温も低めでした。 さて、今夜の生放送でも触れる予定の、ジェームス・ホームズ海軍大学教授による「中国に沖縄取られたら」論が面白かったので、
  • 国家安全保障局の人々に読んでもらいたい本 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から晴れましたが、なんというか、けっこうホコリっぽかったというか。 さて、すでに「戦略研究」という学会誌をご覧になった方はご存知でしょうが、今回のものの中に、私が論文と文献紹介を一ずつ掲載しております。 そこでこの文献紹介で取り上げたについて、ここでも紹介してみたいと思います。 いつもよりも文体は固いかもしれませんが、とりあえず参考まで。 === Strategy For Action: Using Force Wisely in the 21st Century [行動のための戦略:21世紀における賢明な軍事力の行使] by Steven Jermy (London: Knightston Publishing, 303pp, 2011) 軍事系の戦略理論についての著作というのは、たとえば対暴動作戦(COIN)やエアパワーの理論のような、いわゆる「部分的な理論」(p

    国家安全保障局の人々に読んでもらいたい本 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2014/04/10
    今日の横浜北部は朝から晴れましたが、なんというか、けっこうホコリっぽかったというか。 さて、すでに「戦略研究」という学会誌をご覧になった方はご存知でしょうが、今回のものの中に、私が論文と文献紹介を一本
  • ウクライナ危機が世界に及ぼす10の変化 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は昼すぎまでスッキリ晴れておりましたが、午後から雲が出てきました。けっこう気温が低めじゃないですか? さて、ロイターの記者がウクライナ危機が今後の世界に及ぼす影響の可能性についてうまくまとめておりましたので、この要約を。 === ウクライナ危機が世界に及ぼす10の変化 BY ポール・テイラー ●クリミア併合によって東西の対立は深まっているが、これが世界各国の政策に及ぼす影響はいかなるものだろうか。以下に10のポイントにまとめてみた。 ①ロシアの影響力低下:一時的にせよ、少なくともロシアの国際政治における影響力は低下する。G8から外され、OECDとIEAへの参加は凍結される。モスクワ開催のサミットも未定になった。 プーチン大統領はBRICSの新興国を使って西側による孤立化を防ごうとしたが、中国とインドが「クリミアはチベットとカシミールでの前例になってしまうのではないか」と恐れて

    ウクライナ危機が世界に及ぼす10の変化 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2014/04/03
    今日の横浜北部は昼すぎまでスッキリ晴れておりましたが、午後から雲が出てきました。けっこう気温が低めじゃないですか? さて、ロイターの記者がウクライナ危機が今後の世界に及ぼす影響の可能性についてうまくま
  • ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から微妙に曇っております。気温は春らしいですが、午後にはまた雨が降るとか。 さて、拙訳『大国政治の悲劇』や『なぜリーダーはウソをつくのか』の原著者であるシカゴ大学教授のジョン・ミアシャイマーが、最近のウクライナ情勢について分析しておりましたのでその要約を。 結論としては、ブレジンスキーのような「フィンランド化」ですね。 === ウクライナ情勢の解釈の間違い By ジョン・ミアシャイマー ●オバマ大統領は、ロシアにたいして経済制裁を行ない、ウクライナの新政府にたいする支援を強化することを通じて、ロシアにたいして厳しい態度をとる決断をした。 ●これは大きな間違いである。なぜならこれは危機を発生させることになったのと全く同じの、誤ったロジックによって行われるものだからだ。危機は解決するよりも、さらなるトラブルへとつながることになるだろう。 ●ホワイトハウスやワシントン周辺で共有

    ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2014/03/14
    今日の横浜北部は朝から微妙に曇っております。気温は春らしいですが、午後にはまた雨が降るとか。 さて、拙訳『大国政治の悲劇』や『なぜリーダーはウソをつくのか』の原著者であるシカゴ大学教授のジョン・ミアシ
  • 留学する際に最も必要なもの | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は曇りがちでして、一時的に小雨も降りました。 目黒で友人ランチをする予定だったのですが、彼がいきなり来る途中に安部首相の靖国神社参拝の様子を見たいということで見てきたらしいのですが、警備が厳しくて、けっこう遠目にしか見られなかったとか。 それにしても報道ヘリが8機くらい飛んでいて、九段下上空はかなりの騒ぎだったようです。 個人的には日の報道機関は、中韓の反応よりも、アメリカ側の反応をもっと大きく取り上げるべきだと思いました。日にたいする政治的影響という意味ではそちらの反応のほうが重要だと思うんですが。 さて、数日前にTwitter上でつぶやいた、日人が留学する際に必要なことについて、もう一度復唱することにします。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は20代前半から15年近く留学生活を送っておりまして、おかげで90年代後半から2000年代前半の日の状況というもの

    留学する際に最も必要なもの | 地政学を英国で学んだ
    zyesuta
    zyesuta 2013/12/27
    今日の横浜北部は曇りがちでして、一時的に小雨も降りました。 目黒で友人とランチをする予定だったのですが、彼がいきなり来る途中に安部首相の靖国神社参拝の様子を見たいということで見てきたらしいのですが、警