毎月恒例、気分が沈むサイクルにあたって、なるべく自分の気持ちを逆なでしないようにそうっと暮らしていました。洗濯物を干しながらじっとタオルを見て「よし、今何も考えていない、だいじょうぶ」と確認したり、無目的にカレンダー上の素数を眺めたり、読んでいる本をあえて数頁遡ったり。 大体月に一度「いなくなりたい」と思ってしまう身心のサイクルの中で生きてきて、「よくもまあ……」としみじみします。夫は「いなくなりたい」と思った経験がないとかで、私が「しにたい」と思ってしまうことを一大事と捉えていて「そういうことは相談してほしいのよ? 二人の問題なのだから」と言ってくれます。そう言ってくれるだけでほっとします。 とりあえず、最低でもワンシーズンに一回、頻繁なときは月に一度その波が来ることはわかっているので、「あっ、憂鬱だな」というときはカレンダーを見るようにしています。 to-ti.in 『半分姉弟』の第