金井啓子のニュース・ウオッチ 年明けに友人から筆者に届いた年賀状には「大阪がどう変わるか興味深い」「橋下さんが元気で面白そう」といった言葉が並んでいた。橋下徹氏は大阪市長就任以来、市職員の労組問題や区長公募開始など様々な改革に次々に取り組んでいる。大阪が変わりつつあることは確かだ。 そんな「変わる大阪」で芸術・文化がどう変わるのか、筆者は注目している。橋下新市長は、カネを生みづらい芸術・文化の育成をおざなりにするのではと懸念されるからだ。 橋下氏は約4年前に府知事に就任して、大阪センチュリー交響楽団への府の補助金を打ち切る方針を打ち出した。同楽団は、「大阪府における芸術、文化の振興を図り、ゆとりとうるおいに満ち、個性的で創造性に富んだ国際文化都市づくりに寄与すること」を目的として1989年に設立された財団法人大阪府文化振興財団(大阪府が基本金20億円を全額出資)のもと、民間企業の援助も受け