川和踏切に設置されている障害物検知器=横浜市緑区中山町現場の検知器の仕組み 【竹野内崇宏、植松佳香】横浜市緑区のJR横浜線の踏切で1日、男性(74)を助けようとした村田奈津恵さん(40)が列車にはねられ死亡した事故で、踏切には最新型の障害物検知器が設置されていたが、反応していなかったことがJR東日本への取材でわかった。主に自動車を検知する設定になっていたことなどから、反応しなかったとみられるという。 「助けなきゃ」女性は踏切へ JR東日本横浜支社によると、装置は事故のあった川和踏切に1基設置されている。立体的にレーザー光線を出し、警報音が鳴り始めた後で踏切内に数秒間とどまった物体を検知できる。検知すると、踏切前の信号が光り、運転士が急ブレーキを操作する仕組みだ。従来型の装置よりも踏切内をくまなく検知できる最新機種だ。信号は踏切の手前50メートルと145メートルの位置にあり、運転士は踏切