少年の広汎性発達障害について、検察、弁護側はともに事件に一定の影響があったとしており、医療少年院での更生が適当かどうかが争点となっている。 埼玉医科大の横山富士男准教授(児童精神医学)によると、そもそも広汎性発達障害が「犯罪と直結することはない」。他の少年事件などでも犯罪への関連が指摘されることはあるが、「法を犯してしまうのはごくまれなケース」という。 横山准教授によると、主な症状は言語機能や対人関係、想像力の発達の遅れ。コレクションに強いこだわりを示したり、テレビで見た内容を実行したりすることがある。原因は生まれつきと考えられ、療育を続ければ社会にとけ込めるという。