法務省福島保護観察所は18日、刑務所を仮釈放された人の社会復帰を支援する「福島自立更生促進センター」(福島市)に、関東地方の刑務所に服役していた50代の男性1人が入所したと発表した。国が運営するセンターの稼働は09年6月の北九州市に次いで全国2番目で、東日本では初めて。 入所者はセンターで原則3カ月間、個室と食事を無償提供され、就労支援を受ける。 センターは仮出所者の再犯防止などのため、国が先行事例として福島、京都、福岡の3市で計画。京都と福岡は住民の反対で凍結した。福島は08年7月に建物が完成したが、周辺住民らの反対運動が強まり、入所者の受け入れを延期していた。 福島保護観察所の井坂巧所長は「市街地での運用に強く反対する意見と協力的な声があった。いろいろな市民に応えるため、入所者を円滑に社会復帰させたい」と話した。【蓬田正志】