調査会社の米iSuppli Corp.は,韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.による米SanDisk Corp.買収提案に揺れるNANDフラッシュ・メモリ市場とメモリ・カードの米国市場の動向をまとめた(Tech-On!関連記事1,同2,同3,同4)。iSuppli社の調査によれば,Samsung社は2008年4月~6月期のNANDフラッシュ市場でシェア42.3%を獲得した。売上高の前年同期比の伸びは2.9%と業界平均の10.4%を下回ったものの,事業規模で2位以下を大きく引き離している。2位は東芝でシェアが27.5%,売り上げ成長率は11.7%である。 また,iSuppli社は,NANDフラッシュ事業で4月~6月期に利益を確保できたのはSamsung社だけだったとみている。メーカー間の競争の激化と,NANDフラッシュを採用する最終製品市場の停滞で,年初からNANDフ