先日の記事「JASRACに怒られずにブログに歌詞を掲載する方法」、本当は別のことを書こうとしていたのですが、書いている途中で「JASRACがブログサービスと包括契約していることはあまり知られていないかもしれない」と思い、そちらに話題を変えてしまいました(ツイッターでの反応を見る限り、実際知らない方は多かったようです)。本題に戻して話を続けます。 元々の話は、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔氏が、自分の楽曲を(楽曲の宣伝になるような形であれば)SNS等で自由に使って欲しいと発表したことでした。そして、先日の記事では、これに対して「著作権とは本来的に使っていいか悪いかを権利者が決定できる権利なので、権利者が自由に使ってもらった方が良いと思えばこのような動きを取るのは当然のことでしょう」と書きました。しかし、正確に言えば、「女々しくて」をはじめとするゴールデンボンバー楽曲の著作権者は鬼龍院翔氏ではな
「公立学校が校歌の歌詞を卒業式の式次第に印刷(複製)することについてJASRACから指導があったらしい件」というtogetterまとめを読みました。ある学校が、卒業式で参加者に歌詞を印刷して配ることが「JASRACの指導により」できないため、代わりに(出席者が見ながら歌えるようにするための)校歌額を設置することで対応したという話です。 そもそも、校歌の作詞をJASRAC信託者に依頼することがあるのでしょうか?結構あるようです。JASRACの作品データベースJ-WIDで、後方一致「校歌」でタイトルを検索すると、何と19,461件ヒットしました(ドラマ金八先生における「桜中学校歌」等リアルな校歌でないものも含まれています、一方「~校歌」というタイトルではない校歌もあるでしょう)。有名な例としては、谷川俊太郎氏作詞の校歌(参考Wikipediaエントリー)や秋元康氏作詞の校歌(参考過去記事)など
by WilliamCho OracleはGoogleに対して「Java APIをAndroidに無断使用している」と訴えており、実に10年近くにわたって争いを繰り広げてきました。損害賠償額が88億ドル(約9500億円)もの巨額である点も注目を集めたこの訴訟について、2014年には「APIは著作権保護の対象となる」という判決が下されましたが、Googleはこの点についての見直しを求め続け、ついにアメリカ合衆国最高裁判所がGoogleの上告を受理したことが判明しました。 Miscellaneous Order (11/15/2019) - 111519zr_8n59.pdf (PDFファイル)https://www.supremecourt.gov/orders/courtorders/111519zr_8n59.pdf The Supreme Court will hear long-ru
著作権法をより厳格にするために作成された著作権指令の改正案を、EU議会が承認しました。インターネット上のリンクにも著作権料の支払いを請求できるようになる通称「リンク税」や、プラットフォームの運営者に著作権違反の責任を求めるという第13条の存在から、この改正案にはYouTubeやエンターテインメント産業や芸術家団体など、さまざまな企業や団体から批判の声が集まっていました。 EU’s Parliament Signs Off on Disastrous Internet Law: What Happens Next? | Electronic Frontier Foundation https://www.eff.org/deeplinks/2019/03/eus-parliament-signs-disastrous-internet-law-what-happens-next 特に問題視さ
一般財団法人情報法制研究所(JILIS)は、いわゆる「静止画ダウンロード違法化」について審議している文化審議会著作権分科会小委員会に対し、「保護法益・利益に立ち戻った原理的な考察を欠く」「対象範囲を限定しないことによる副作用の指摘を無視している」と批判した。 一般財団法人情報法制研究所(JILIS)は2月8日、「ダウンロード違法化」を音楽や映像に限らず、著作物一般に拡大する、いわゆる「静止画ダウンロード違法化」について審議している文化審議会著作権分科会小委員会に対し、「保護法益・利益に立ち戻った原理的な考察を欠く」「対象範囲を限定しないことによる副作用の指摘を無視している」と批判した。 その上で、刑事罰のみならず、民事規定についてもダウンロード違法化となる著作物を「原作のまま」のものに限り、「著作権者の利益が不当に害される場合に限る」ことを明記するよう提案した。 「保護法益・利益に立ち戻っ
違法ダウンロードの対象拡大について、識者らが実質的な“反対集会”を開催。漫画家の竹宮惠子さんや赤松健さんらが意見を述べた。 「漫画家を守るためにやっていると言われると、ちょっと違うなと思う」――漫画家の赤松健さんは、著作権を侵害する違法ダウンロードの対象を拡大する政府方針について、こう懸念を述べる。2月8日、参議院議員会館でこうした政府の方針に対する実質的な“反対集会”が開催された。 本集会では、1月23日に反対声明を出した日本マンガ学会会長でもある漫画家の竹宮惠子さん、漫画家の赤松健さん、法学者の大屋雄裕さん(慶應義塾大学教授)、藤本由香里さん(日本マンガ学会理事、明治大学教授)が登壇。これまで映像と音楽に限定されていた違法ダウンロードの対象を静止画やテキストなど著作物一般に広げる政府の意向について、「漫画の研究や創作活動を阻害する」「そもそも法的な実効性があるのか疑問」など、それぞれの
一般財団法人情報法制研究所(JILIS)は2月8日、現在政府で検討されている「静止画ダウンロードの違法化・処罰化」について懸念を表明しました。 声明文 いわゆる静止画ダウンロード違法化は文化審議会著作権分科会小委員会が検討しており、ダウンロード違法化の対象を従来の音楽と映像から静止画やテキストにも拡大する方針としています。 JILISはダウンロード違法化について、「原作のまま」「著作権者の利益が不当に害される場合」に限ることを明記するよう提言。無限定で対象を録音・録画意外に拡大すると、ネット上での名誉毀損や脅迫などの犯罪行為の現状を保存しておくといったことが不用意に行えなくなり、研究不正を指摘することも困難になるとの懸念を示しています。 解決策の提案も 「将来に向けて禍根を残しかねない」「乱暴な立法方針から明確に転換することを要望する」とJILISはコメントし、また刑事罰の対象とする場合に
個人で対処するのが難しいと思われがちな「画像の無断転載」。大切な写真やイラストが知らぬ間に盗用されているのは悲しいものです。とはいえ、いきなり弁護士に依頼するのもハードルが高く、二の足を踏んでしまいがち。 そこで今回は、弁護士を立てない「本人訴訟」の経験も豊富で、1回の裁判で約90万円の和解金を得た実績もある夜景写真家の岩崎拓哉さんに、無断転載に遭った際の対処方法についてご自身の体験を元に語っていただきました。 岩崎さんが運営する、全国の夜景スポットを紹介するサイト「夜景INFO」 メールフォームでコンタクトを取らず、まずは相手の情報開示請求を ――無断転載をした相手に問い合わせる上でまず注意すべき点とは何でしょう? 岩崎:いろいろな交渉の仕方があると思うんですが、特に相手が匿名の「まとめサイト」などの場合、サイトに設置されたメールフォームからの連絡はおすすめしません。運営者情報が書かれて
EUで著作権法の改正議論が進んでおり、中でもインターネットのリンク(ハイパーテキスト)の提示行為にも著作権料の支払いを請求できるとする通称「リンク税」の是非をめぐって議論が活発に行われています。そんな中、リンク税導入を含むEU改正著作権法案がEUの著作権を審議する委員会で可決され、いよいよ欧州議会で法案について評決が行われる見込みになりました。 EU MEPs vote to approve maligned copyright law changes https://www.siliconrepublic.com/enterprise/eu-copyright-memes-vote 'Disastrous' copyright bill vote approved - BBC News https://www.bbc.com/news/technology-44546620 2018年6
by Eugenio Ramírez Gómez YouTubeは著作権所有者を保護するために「コンテンツID」という仕組みを使い、YouTube上のコンテンツを管理しています。コンテンツIDとは、YouTube上にアップロードされたムービーが他のコンテンツを侵害していないかどうかスキャンし、「著作権を侵害している」と判定された場合、ムービーの収益化をブロックしたり試聴ができなくしたりする仕組みです。そんなYouTubeのフィルターにより、「正当な権利を持つ公式チャンネルのムービーがブロックされてしまった」と著作権やプライバシー、ファイル共有ソフトに関連するニュースを報道するウェブサイトTorrentFreakが報告しています。 YouTube's Piracy Filter Blocks MIT Courses, Blender Videos, and More - TorrentFre
アメリカの連邦議会で、1972年以前に作成されたレコード音楽への保護を目的とした新法案「CLASSICS Act」が検討されています。仮にこの法案が承認された場合、1923年から1972年の録音は2067年まで保護期間が延長されることとなるため、一部からは法案への反対の声も挙がっています。 S.2393 - 115th Congress (2017-2018): CLASSICS Act | Congress.gov | Library of Congress https://www.congress.gov/bill/115th-congress/senate-bill/2393/ US Congress mulls extending copyright yet again – to 144 years • The Register https://www.theregister.co
音楽教室での演奏から著作権料を徴収する方針を決めた日本音楽著作権協会(JASRAC)を相手取り、教室の運営などをする249事業者・団体が20日、「教室での演奏に著作権は及ばない」として、JASRACが著作権の請求権を持たないことを確認する訴訟を東京地裁に起こした。JASRACは全面的に争う構えだ。 訴えたのはヤマハ音楽振興会のほか、河合楽器製作所、山野楽器、島村楽器など247事業者と全日本ピアノ指導者協会、日本弦楽指導者協会。 著作権法は、公衆に聞かせることを目的に楽曲を演奏したり歌ったりする「演奏権」を作曲家、作詞家が専有すると定める。この規定が、音楽教室での演奏に適用されるかどうかが最大の争点になる。 訴状などによると、音楽教室では、同一の教師が継続的な授業で生徒と密接な関係を作っており、生徒は最大でも10人程度で、不特定多数の「公衆」ではないと指摘。教室では「1小節ないし数小節の単位
「アニメがヒットしても製作委員会がもうかるだけでアニメーターには還元されない」「製作委員会の利益搾取」「広告代理店の中抜き」などアニメ制作の現場からしばしば聞こえてくるこれらの意見。アニメ制作において製作委員会の役割とはなんなのか、製作委員会は本当に悪なのか、中堅制作会社の役員と日本動画協会を取材しました。 6月7日に放送されたクローズアップ現代+「2兆円↑アニメ産業 加速する“ブラック労働”」でも、製作委員会の構造についてパネルで説明するくだりがありましたが、視聴者からは「問題点、このパネルで一目瞭然なのに」「やりがい搾取の典型」「製作委員会のシステムが一番の問題なんじゃないの?」といった疑問の声があがっていました。 物議を醸したクローズアップ現代+のパネル(番組内でのパネルを再現したイラスト) 制作会社が語る、製作委員会の役割 製作委員会とは何なのか 批判的な意見が相次ぐ中、なぜアニメ
あでのい @adenoi_today 割と特殊事例の研究倫理問題であって無断転載とかその辺とは全く話が違うと思われ。 まあ今後「特殊事例」でなくなっていくんちゃうかなあとは思うけど。 2017-05-25 12:47:18 Die@C99二日目(金) 南む-23a @die3035 今回の件はネット上のデータを扱っていく研究分野において、これから予測されるであろう、ネット上におけるいくつかの価値観との衝突と、そこへの配慮性をどうするかという、研究分野としての倫理規程をどないするかの問題だと思うので、大学に言うてもしゃあない気がするんだよなぁ 2017-05-25 12:52:53 あでのい @adenoi_today 「デリケートな問題とバッティング起こす可能性が高い研究」くらいの感じかなあ。pixivに投稿した小説をどこまで通常書籍と同じように研究対象として扱って良いか、に関してはそもそ
値上がり ポジティブ日経平均33,675.94+1.37%ポジティブ値下がり ネガティブダウ平均37,506.87-0.14%ネガティブ値上がり ポジティブ英 FTSE7,701.44+0.83%ポジティブ値上がり ポジティブS&P500種4,770.82+0.05%ポジティブ値上がり ポジティブ日本円/米ドル.0.01+0.22%ポジティブ
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