衆議院で代表質問が行われた。野党から政策活動費の用途の説明を求められたが、岸田総理はこれを拒否した。岸田総理によれば、用途は党勢拡大と政策立案であり「適切に使われている」という。だがこれはおかしな理屈だ。 自民党と野党が均衡していれば党勢拡大は起こり得る。しかし現在は自民党一強のため党勢拡大をしようとすると無党派を自民党支持にするしかない。これもできないとなると他派閥から人と利権を奪ってくるしかない状況だ。 政策コンペも行われていないので結果的にはお金で自分に対する支持をまとめておきたいのだということがわかる。結果的に有権者(制度によって国民なのか党員なのかが分かれるが)が代表を選択する権利が奪われている。 岸田総理は国民に総理大臣を選んでほしくないのだろう。一方で国民も「自民党の中で応援したい人はいるけど、岸田さんや茂木さんや麻生さんではないんだよなあ」と感じているのではないかと思う。