真の国際企業は世界中に本社を移すのも厭わない――。とはいえ、幹部スタッフを含めた本社機能を海の向こう、地球の裏側までそっくり移転するとなると、グローバル企業の中でもかなり異質だろう。 世界的なホテル大手、スターウッド ホテル&リゾート ワールドワイドが、3月5日から約1カ月間、本社を米国・コネチカット州から中東・アラブ首長国連邦のドバイ(写真はドバイの街並み)へ一時移転している。日本スターウッド・ホテルで代表取締役を務める橋本和宏・統括開発部長も、「同業、非同業を問わず、ほとんど例がないのではないか」と話す。 本社200人がそっくりドバイ移転、株主総会まで スターウッドは世界100カ国で1100を超すホテルやリゾートを所有・運営し、特に高級ホテルカテゴリーでは世界首位。主要なホテルブランドには『ウェスティン(Westin)』『セントレジス(St. Regis)』『シェラトン(Sherato
![米ホテル大手、ドバイ“臨時本社”の皮算用](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0f9ddd4140d853b85493f211ef5c676962a3c7af/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F1%2F1200w%2Fimg_31c6773a50424ce8416504fb79b4118826246.jpg)