中堅冷凍食品メーカーの「エスケー食品」(神戸市西区)が25日、神戸地裁に民事再生法の適用を申請。事実上の倒産となった。負債総額は約51億円で、一般に大型倒産といわれる「負債100億」と比較すれば大規模とはいえないものの、テレビCMでも見かける馴染みの深い冷食会社の突然の倒産劇に、驚きを隠せない主婦や会社員も多いようだ。 同社は、1971年に設立した鮮魚卸会社の冷凍食品部門を分離独立する形で73年に設立。インドネシアの関連会社で養殖したエビを自社工場で冷凍食品として加工し、国内の飲食店やスーパーなどへ販売。主力のエビフライ以外にも、イカフライやコロッケなど200種以上の冷凍食品を幅広く展開していた。 08年からは、アニメ『はじめ人間ギャートルズ』に登場するマンモスの肉を、冷凍商品として”再現”した『ギャートルズ肉』をネット限定で販売するなど、ユニークな企画展開も話題になった。近年は販売数量も