第13回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2016)<報告> 2016年10月3日から6日までの4日間にわたり,第13回電子情報保存に関する国際会議(13th International Conference on Digital Preservation:iPRES2016;E1758ほか参照)が,スイスのベルンにあるベルンエキスポで開催された。2004年に始まったiPRESは,電子情報の保存に係る政策や具体的な事例の紹介,国際的な取組からNPO団体のような比較的小さな組織の活動まで,様々なトピックを幅広く扱っている。 今回は約300人が参加し,国立国会図書館(NDL)からは筆者が参加した。参加者は,図書館員やアーキビスト,IT技術者のほか,大学関係者や資料保存の専門家など多岐にわたる。iPRESでは期間中,複数の発表,ワークショップ,チュートリアルが同時並行で進められた。本稿では