越境シンポジウム 第3回「文化資源の担い手であること」 ミュージアム(博物館・美術館)、アーカイブ(文書館だけでなく公的に記録を保管する施設)、ライブラリー(図書館)、そして大学、劇場やホールを含めた文化産業界の連携を図る活動としてMALUI、MULTIという語があります。MLA連携と呼ばれたものの発展形です。私達の社会をもっと彩り豊かなものにするために、文化を共に担う機関としての連携を進めていく必要があるでしょう。その一方、それぞれの良さを生かした「複合」や「融合」という試みはまだまだ模索の中です。 私たちは、これらの文化施設の連携と融合の可能性を探るため、この7月と9月に越境シンポジウムを行い、前提となる諸条件や各機関の状況について議論を深めてきました。その成果を踏まえ、今回は、図書館職員が文化資源の担い手となるためにどのような仕掛けが必要か、議論します。 図書館は、地域社会に最も近い