A. チリ、ほこり B. 煤、脂分や油分を含むもの C. 大気汚染(ガス状/粒子状汚染物質) D. 指の跡、足跡 E. 虫の糞、蜘蛛の巣、抜け殻など F. カビ、カビの残滓 G. ホチキスやクリップの錆跡 H. 膠などの接着剤 I. 装丁から出る皮革のかす(red rot) J. 飲食物による汚損、水濡れ(漏水、結露等) K. 修理処置の残留物(消しゴムのかすなど) 文化財への保存処置の重要な目的の一つは、対象物の化学的安定性を高めることにあります。ドライ・クリーニングは単純な作業ですが、往々にしてこのプロセスの重要な部分を占めます。これは対象物に付着した汚れが(たとえば、塩化物が銅の腐食反応を促したり、カビが紙や布地のような有機素材に繁殖したりといった)劣化の有力な原因となるからです。 ●美的考慮 資料情報の判読を困難にするだけでなく外観も損ないます。 ●摩耗 粒子状物質が紙の間に溜まる