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あとでよむとサイエンスに関するardarimのブックマーク (385)

  • 不要な音は消去して必要な音だけ聞ける“聴力自在化”技術 北大と神大が開発

    Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 北海道大学と神戸大学による研究チームが発表した「ウェアラブルコンピューティングにおける聴力自在化技術の提案」(PDFへのリンク)は、外界音を変換し、ユーザーが自在に自身の聴力を操作する技術だ。この技術を用いることで、外界音から聞きたい音だけを選択して聞くことができる。 人間の耳は、自らの意志では制御することが難しく、聞く音の取捨選択ができない。その上、超音波などの人間には聞こえない音も取得することができない。 研究チームは、マイクとスピーカーを搭載したイヤフォン型ウェアラブルデバイス(マイク付きワイヤレスイヤフォン)での利用を想定し、外界音から聞きたい音だけを聞ける技術でこの課題に挑戦する

    不要な音は消去して必要な音だけ聞ける“聴力自在化”技術 北大と神大が開発
  • 切れば切るほど固くなる。世界初の切断不能な金属が誕生(イギリス・ドイツ共同研究) : カラパイア

    それは鉄鋼の15%の密度しかない。にもかかわらず切ることができない。それどころか、切ろうとすればするほどに、破壊力を増して工具を返り討ちにしてしまう。そんな驚くべき金属が開発されたようだ。 ダラム大学(イギリス)とフランホーファー研究機構(ドイツ)の研究グループが作り出した世界初の切断不能な金属は、ギリシャ神話の海の神にちなみ「プロテウス(Proteus)」と呼ばれている。

    切れば切るほど固くなる。世界初の切断不能な金属が誕生(イギリス・ドイツ共同研究) : カラパイア
  • 未知の素粒子観測か 欧米チーム、想定外の事象 - 日本経済新聞

    未発見の謎の物質「暗黒物質」を探索している東京大や名古屋大、神戸大が参加する国際実験チーム「ゼノン」は17日、イタリアのグランサッソ国立研究所の地下にある施設で実施した実験で、想定外の事象を観測したと発表した。未知の素粒子を捉えた可能性があるという。暗黒物質である可能性は低いが、信号の特徴から素粒子物理学で存在が予想される粒子「アクシオン」かもしれず、東大などはさらに詳しく調べる。アクシオンも

    未知の素粒子観測か 欧米チーム、想定外の事象 - 日本経済新聞
  • 研究力ランキング、日本勢初のトップ10陥落…中国勢が躍進(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

    英科学誌ネイチャーは、主要科学誌に2019年に掲載された論文数などにもとづく研究機関の研究力ランキングをまとめた。日勢は東京大の11位が最高で、ランク付けを始めた16年以降、初めてトップ10から陥落した。 ランキングは、自然科学系の82雑誌で発表された論文への貢献度を、研究機関別に調べた。その結果、50位以内に入った日勢は11位の東京大(前年8位)、37位の京都大(同29位)だけだった。1位は5年連続で中国科学院だった。中国勢は今回、新たに2機関がトップ10にランク入りするなど、躍進が目立った。 また、国別のランキングでは、日は米国、中国ドイツ、英国に続く5位。16年以降、上位7か国の順位に変動はないが、論文貢献度は今回、中国が前年比で15・4%増と急上昇した一方、日は5・1%減だった。

    研究力ランキング、日本勢初のトップ10陥落…中国勢が躍進(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
  • カエルとヘビの膠着状態のメカニズムを説明 -双方にとって後手に回って行動することが有利となる-

    西海望 理学研究科 博士課程学生(現・基礎生物学研究所・日学術振興会特別研究員)、森哲 同准教授は、カエルとヘビが対峙したまま動きを止める現象が、双方の適応的な意思決定によって成り立つことを明らかにしました。 捕者と被者が対峙したとき、先手を取った側が有利であると一般的に考えられてきました。しかし、トノサマガエルとシマヘビにおいては、先手で動き始めると相手の対抗手段に対して脆弱になってしまうことが明らかになりました。そして、双方ともに後手に回ろうとした結果、我慢比べのような膠着状態が生じうることが示されました。また、この先手が不利となる状況の成立は両者間の距離に依存しており、トノサマガエルとシマヘビは、距離に応じて先手を取るかどうかを適切に選択していることが明らかになりました。 研究成果は、捕者と被者の戦略に新たな視点を提起するものです。また、恐怖で動けないことの喩えとして用い

    カエルとヘビの膠着状態のメカニズムを説明 -双方にとって後手に回って行動することが有利となる-
  • 「温かい感覚を感じる神経細胞はない」という衝撃的な論文が出たらしい、しかも生理学をひっくり返すかもしれない重要な発見も

    ぷにぷにアザラシʕ•̫͡•ʔ with ヒト @puni2azarashi 「温かい感覚を感じるニューロンはない」そんな衝撃的な論文が出ました(Neuron) ざっくり結論を述べると、今まではずっと「温かい刺激により発火するニューロンが感覚を伝える」と信じられ、研究が進んでいましたが、実はそれが間違いだったらしく、 (続く cell.com/neuron/fulltex… 2020-03-24 14:15:51 ぷにぷにアザラシʕ•̫͡•ʔ with ヒト @puni2azarashi 実は、ひんやりした刺激を感じるニューロンが、温かい刺激に伴って活動を抑えられ(発火が減り)、その結果、温かい刺激を感じることができる、ということがわかりました。 今までの温度感覚研究界隈的には衝撃的な発見で、当に虚を突かれた、と思っている人も多そうな気がします。 (続く 2020-03-24 14:15:

    「温かい感覚を感じる神経細胞はない」という衝撃的な論文が出たらしい、しかも生理学をひっくり返すかもしれない重要な発見も
  • 「休校中の子どもたちに見てほしい」 研究機関の有志が特別サイト公開 360度動画やゲームも

    国立天文台や物質・材料研究機構 (NIMS)などの科学技術研究所の広報担当者が共同で運営する科学技術広報研究会(JACST)は2月29日、新型コロナウイルスの流行により臨時休校になった子ども向けに、動画やゲームをまとめたWebサイト「休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ」を公開した。 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の影響で、安倍晋三内閣総理大臣は2月27日、全国の小中学校、高等学校、特別支援学校について、3月2日から春休み終了まで臨時休校にするよう要請した。 この措置を受け、JACSTは参加する全国の大学、研究機関が持つデジタルコンテンツの中から、子どもに見てほしいと思う作品を集めたWebサイトを公開。「プラナリアの再生」(基礎生物学研究所)や「進化し続けるスーパーカミオカンデ」(東京大学宇宙線研究所)といった数分程度の動画に加え、深海調査(海洋研

    「休校中の子どもたちに見てほしい」 研究機関の有志が特別サイト公開 360度動画やゲームも
  • Engadget | Technology News & Reviews

    OpenAI co-founder and Chief Scientist Ilya Sutskever is leaving the company

    Engadget | Technology News & Reviews
    ardarim
    ardarim 2020/02/27
    レイリー散乱て粉塵爆発並みに何故かオタクが詳しい専門用語になった気がする
  • 音の速さを見てみよう-ダイジェスト/大科学実験 | NHK for School

    音の速さを調べてみましょう。音が聞こえたら、同じタイミングで旗をあげる練習をしています。音が伝わる様子を目に見えるようにし、観察するためです。会場の長さは1.7キロメートル。ここに、86人に20メートルおきに一列に並んでもらいました。最初は楽器のシンバルで調べてみましょう。(シンバルの音)980メートル届きました。かかった時間は、、、2.89秒。音が届いた距離をかかった時間で割ると、音の速さは毎秒339メートルです。次は人の声です。届いた距離は1180メートル。

    音の速さを見てみよう-ダイジェスト/大科学実験 | NHK for School
  • STAP細胞事件が覆い隠した科学技術立国ニッポンの「ヤバい現実」(榎木 英介) @gendai_biz

    あのSTAP細胞事件の後も、多くの研究不正が明らかになっている。中には「史上最悪の研究不正」と言われるほどのケースも。一体なぜ不正はなくならないのか。『研究不正と歪んだ科学』編著者の榎木英介氏が警鐘を鳴らす。 夢の万能細胞と騒がれ、のちにその存在が否定されたSTAP細胞に関する事件、いわゆるSTAP細胞事件から、早くも5年以上の月日が経過した。 5年前、あれほど世間を揺るがした事件も、忘却の彼方に消え去ろうとしている。大学には事件そのものを知らない学生も増えているという。 それは私たちとて似たようなものだ。STAP細胞事件は、号泣県議や佐村河内事件など当時世間を騒がせたネタの一つに過ぎず、令和になった今、平成に起こった一つの事件として振り返ることがせいぜいだ。 しかし、STAP細胞事件があらわにした、日の研究が抱える様々な問題は、実は何も解決していない。 いったい研究の現場で何が起こって

    STAP細胞事件が覆い隠した科学技術立国ニッポンの「ヤバい現実」(榎木 英介) @gendai_biz
  • 2010年代、物理学を永遠に変えた出来事まとめ

    2010年代、物理学を永遠に変えた出来事まとめ2019.11.25 22:00122,619 Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US [原文] ( satomi ) ターニングポイントが一度に訪れた10年。 2010年代は宇宙、物理の考え方が根底から変わる「パラダイムシフトの通過点」だったと、スタンフォード大学のNatalia Toro素粒子物理学・天体物理学准教授は語り、「行く末はわからないけど、50年後に振り返って、あれが幕開けだったと思うかもしれない」と言っています。 10年の主な出来事を振り返ってみましょう。 神の素粒子2010年代はマクロもミクロも研究が大きく進化した10年でした。中でも大きかったのは、スイスのジュネーブにある全長約27kmの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で見つかったヒッグス粒子発見のニュースです。素粒子物理学の理論的枠組み「標準模型」

    2010年代、物理学を永遠に変えた出来事まとめ
  • 「110歳以上の人に特殊な免疫細胞」長寿のメカニズム解明へ | NHKニュース

    110歳以上の特に長寿の人たちについて、血液を詳しく調べると、通常の人にはほとんどない特殊な免疫細胞が多く含まれることを理化学研究所などが突き止めました。長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。 その結果、110歳以上の人たちの血液にはがん細胞などを攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」が多く、中でも、特に「CD4陽性キラーT細胞」と呼ばれる細胞は20代から70代までの45人の平均と比べて、およそ10倍含まれていたということです。 特に長寿の人たちでは感染症やがんなどに対する免疫が強く働くことで、健康が維持されているとみられ、研究グループでは今後、「CD4陽性キラーT細胞」がどのような役割を果たしているのか明らかにしていきたいとしています。 研究成果は科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン版に発表され、長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。 理化学研

    「110歳以上の人に特殊な免疫細胞」長寿のメカニズム解明へ | NHKニュース
  • 【プレスリリース】菌類が決断・記憶能力を持つことを発見 脳・神経系を持たない微生物の知能 | 日本の研究.com

    【発表のポイント】菌類の菌糸体が新しい木片(エサ)を見つけたときに、新しい木片に引っ越すか元の木片にとどまるかを、新しい木片の大きさで決断していることを発見した。菌類の菌糸体が新たに見つけた木片の方向を記憶していることもわかった。脳も神経系も持たないカビ状の菌類の菌糸体がもつ知性のメカニズムを解明することは、知性の進化的起源の解明や、生態系の物質循環の理解に役立つと考えられる。 【概要】東北大学大学院農学研究科の深澤遊助教と英国カーディフ大学の Lynne Boddy(リン ボッディ)教授らは、木片から土壌中に伸びた菌類の菌糸体が新たな木片を見つけたときに、その木片に完全に引っ越すか、もとの木片にとどまるかを、新しい木片の大きさによって決断していること、新しい木片の方向を記憶する能力があることを発見しました。 研究成果は 2019 年 10 月 19 日(土)に微生物生態学の国際誌「Th

    【プレスリリース】菌類が決断・記憶能力を持つことを発見 脳・神経系を持たない微生物の知能 | 日本の研究.com
  • MRIでセックスして科学に貢献したカップル

    楽しみと不安が半々だったが、特に性的興奮を覚えたわけではなかった、とイダ・サベリス(Ida Sabelis)は当時を振り返る。その土曜日の朝、彼女は恋人と3時間かけて、アムステルダムからオランダ北部の湿地帯のフローニンゲンに向かった。その街の病院のMRI検査室で3人の科学者と話をしていたとき、彼女のなかにこんな想いが沸き起こった。 「この部屋にいる女性が自分だけだということに気づいたんです」と彼女はそのとき感じた激しい怒りを語った。「女性の身体の研究なのに、私しか女性がいないなんて!」 そもそもイダがこのプロジェクトへの参加を決めたのは、善意からというのもあるが、自身が女性の権利運動に青春を捧げた情熱的な人類学者だからだ。検査室内の歪なジェンダーバランスは彼女を苛立たせたが、同時に彼女のやる気を刺激した。イダは恋人の背中を叩き、「じゃあ、始めましょうか?」と声をかけた。 3人の科学者は直立

    MRIでセックスして科学に貢献したカップル
  • 意識がある? 培養された「ミニ脳」はすでに倫理の境界線を超えた 科学者が警告

    <ヒトの多能性幹細胞から作製する豆粒大の人工脳「脳オルガノイド」は、現代の神経科学で最も注目されている分野のひとつだ......> 幹細胞を使ってヒトの器官の小さな三次元モデルを生成する技術は、この10年ほどで大幅に進歩した。とりわけ、ヒトの多能性幹細胞から作製する豆粒大の人工脳「脳オルガノイド」は、現代の神経科学で最も注目されている分野のひとつだ。 医学を一変させる可能性、しかし倫理上の懸念も 米ハーバード大学の研究チームが2017年に発表した研究論文では、「脳オルガノイドが大脳皮質ニューロンや網膜細胞などの様々な組織を発達させる」ことが示され、2018年4月にはソーク研究所の研究チームがヒトの脳オルガノイドをマウスの脳に移植したところ、機能的なシナプス結合が認められた。 また、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは2019年8月、「脳オルカノイドからヒトの未熟児と類似した脳波を

    意識がある? 培養された「ミニ脳」はすでに倫理の境界線を超えた 科学者が警告
  • 物理学的に仕事量ゼロなのに、なぜ人は重いものを持ち続けると疲れるのか

    人が重いものを持って、その高さを維持し続けるとき、物理学的には仕事をしていないはずなのに、なぜ人は疲れるのか。

    物理学的に仕事量ゼロなのに、なぜ人は重いものを持ち続けると疲れるのか
  • 分子生物学の基本原理「セントラルドグマ」の理論的導出に成功 | 東京大学

    分子生物学の基原理「セントラルドグマ」の理論的導出に成功 - 情報と機能の分業を「対称性の自発的破れ」により解明 - 研究成果 生命の根原理の1つは、ゲノムと触媒の区別、すなわち遺伝と触媒の分業である。現在知られている生物ではすべてDNAなどの核酸分子が遺伝情報を担い、そこから一方向に情報が流れ、タンパク質がつくられ、それが触媒としてDNAを含む細胞内の分子の合成を助けている。 その一方で原始生命においてはゲノムと触媒は未分化であったと考えられている。 ではこのような役割の分化はいかに生じたのであろうか。 ニュージーランド・オークランド大学上級講師および東京大学生物普遍性連携研究機構客員准教授の竹内信人、 そして、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および生物普遍性連携研究機構の金子邦彦教授は、 触媒機能を持ち複製する分子が集まった原始的細胞のモデルを考え、それが進化しながら複製し

  • 世の中には「おっぱいの揺れ」を研究している人がいた…(サンキュータツオ) @gendai_biz

    論文というと硬い読み物だというイメージのある人が多いのではないでしょうか。 たしかに一見、タイトルも回りくどいし、文章もなかなか、なにがわかったか断言してくれなくて、わかりにくそうに見えます。 しかし、長年おもしろ論文ハンターとして活動している私からすると、それらすべてが「わかりやすい」。 タイトルが長いのは、「どういう状況・条件下で」「なにを」「どうしたのか」が全部書かれているので、タイトルを読めばなにをやったか一発でわかる。「かもしれない」とか「だと思われる」を「だ」「だと思う」と言わないのは、100%ではない以上断言しないという「真実」へのリスペクト。 世の中の「まだわからないこと」をなんとかして「わかるところまで調べよう」としている人たちがいます。「ここまでわかった」あるいは「これではないことがわかった」ことも論文になるんです。 もっとも知られていないことは、どんな身近なことでも研

    世の中には「おっぱいの揺れ」を研究している人がいた…(サンキュータツオ) @gendai_biz
  • 新しい高次の周期表が誕生!複数の原子からなるナノ物質で周期律を発見

    東京工業大学のグループが、様々なナノ物質のエネルギー状態を正確に予測する「対称適合軌道モデル」を開発した。また、この理論モデルにより、複数の原子からなる高次の物質の間にも元素のような周期律が存在することを発見し、元素周期表と類似の「ナノ物質の周期表」として表すことに成功した。 単一の原子の性質が扱われている元素周期表に対し、複数の原子からなる高次の物質でもこのような周期律が発見されれば、物質科学の世界において有用な指標となることは間違いない。しかし、高次の物質は大きさ・組成・形などの様々な要素を持っており、単純な分類は難しい。 研究では、分子などの微小な物質(ナノ物質)が持つ幾何学的対称性に着目し、コンピューターシミュレーションと群論を応用することで、ナノ物質のエネルギー状態を予測できる「対称適合軌道モデル」を構築した。このモデルに基づいてナノ物質を評価することで、形状・性質・安定性など

    新しい高次の周期表が誕生!複数の原子からなるナノ物質で周期律を発見
  • 最先端物理理論の提唱者が語る、時間の実態──『時間は存在しない』 - 基本読書

    時間は存在しない 作者: カルロ・ロヴェッリ,冨永星出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2019/08/29メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る時間は存在しない、といきなり言われても、いやそうは言ったってこうやって呼吸をしている間にもカチッカチッカチッと時計の針は動いているんだから──とつい否定したくなるが、これを言っているのは、一般相対性理論と量子力学を統合する、量子重力理論の専門家である、職のちゃんとした(念押し)理論物理学者なのである。 名をカルロ・ロヴェッリ。彼が提唱者の一人である「ループ量子重力理論」の解説をした『すごい物理学講義』は日でもよく売れているようだが、書はそのループ量子重力理論から必然的に導き出せる帰結から、「時間は存在しない」ということをわかりやすく語る、時間についての一冊である。マハーバーラタやブッタ、シェイクスピア、『オイディプ

    最先端物理理論の提唱者が語る、時間の実態──『時間は存在しない』 - 基本読書