イスタンブールを旅行中、エジプシャンパザールに行こうとエミノニュに行ってみると、ふと海の方から懐かしい日本的な香りが…… 見ると、おじさんが鉄板でサバを焼いているではないですか。 旅行中にエミノニュでそんな匂いを感じたら、それは間違いなくイスタンブールB級グルメの王様、サバサンドの匂い! トルコ語で“Balik ekmegi”(バルック・エクメーイ)と言われるこのサバサンドは、その名の通り、普通のバケット風のパンに鯖(サバ)を挟んだだけのサンドイッチなのですが、このところ旅行者たちが口をそろえて「絶対食べて帰りたい!」というほどの人気。 と言ってもこのサバサンド、最近急に流行り出したものではありません。昔からガラタ橋に近いエミノニュの海沿いでは小さなポンポン船の上でサバサンドが売られていたのですが、衛生上の理由から一時禁止に……。しかしその3年後、2007年には見事復活を果たしました。