ICタグが組み込まれた本を読み取り台(白の円卓)の上に載せると貸し出し手続きが完了する(大阪府大東市の市立西部図書館で)=吉野拓也撮影 初期投資の大きさネック 大阪府大東市の市立西部図書館。カウンターに設置した直径約60センチの円形の台の上に、本を置くだけで貸し出しの手続きが済む。貸し出し限度の8冊なら、手続きにかかる時間は、借りた記録の印刷などを含めて25秒程度。返却は5秒程度で終わる。多くの図書館が導入しているバーコード方式の場合、1冊ずつ読み取る必要があり、それに比べると簡単だ。 同図書館は2006年4月の開館と同時にICタグによる管理システムを取り入れた。約10万冊の蔵書には、本の裏表紙にICタグとバーコードを組み込んだシール状の用紙(縦6・7センチ、横3・5センチ)が張り付けてあり、読み取り機にかざして記録、管理する。勝手に本を持ち出すと、出入り口でブザーが鳴る盗難防止装置とも連