映画「ゴーンガール」のエイミーがわたしのヒーローであるわけ (念のため: ネタバレしております) 2014年の年末と年初、映画館に通いつめた。どうしてかというと、ディビット・フィンチャー監督の「ゴーン・ガール」の主人公であり、わたしのヒーロー、エイミーの勇姿を見るためにだ。 自分から気持ちが離れつつあり、浮気をしている夫ニックへの復讐のために、あそこまでするエイミーは、じっさいのところ「怖い」「性格悪い」「常軌を逸している」と評されてもおかしくないと思う。けれども、わたしはそのエイミーの行動にとても勇気づけられたし、わたしもこう強く生きなければいけないと(わりと本気で)思ったのだ。エイミーはわたしのヒーローだと。 シモーヌ・ド・ボーヴォワールは「第二の性」でこう書いている。「人は女に生まれるのではない。女になるのだ。」と。 つまりわたしは女として生まれた以上、女として演じなければならない。