経営者失格――。外食大手すかいらーくは8月12日の夕方、臨時株主総会を開き、横川竟氏(70歳)の社長職を解いた。国内最大のMBO(経営陣が参加する企業買収)を活用した経営再建として注目を集めてきたが、業績回復のメドが立たない中、大株主である投資会社が見切りをつけた格好だ。今回の動きが表面化して以来、公の場から姿を消していた横川氏が日経ビジネスの独占インタビューに応じ、電撃解任までの2年間を語った。 改革途中だったのに中途半端で辞めざるを得ないのは非常に残念です。(投資会社と外食企業は)淡水魚と海水魚くらい住むところが違ったんだと、僕は最近思うんですよ。どっちも生きられないんです。全く価値観が違う。しかし、業績が悪かったという点で、私は約束を破った。これは事実です。 思惑のズレは当初から 一度は引退した創業4兄弟から横川氏が社長に復帰したのは2006年3月。その後、7月に野村プリンシパル・フ