「ロングテール」を流行らせた米誌編集長が、「無料経済」の本を書こうとしている。 しかし、何でも無料というのは無理だという声も上がり始めた。 ●「ロングテール」の次は「フリー」 「ロングテール」は、IT流行語大賞とでもいったものがあれば受賞しただろう。提唱したのは米ワイアード誌編集長のクリス・アンダーソンだが、彼はいま『フリー』という本を書いているらしい。アマゾンなどでも、今年6月から7月にかけて刊行されると、事前予約登録を受けつけている。 フリーペーパーにフリーマガジン、ネットでもフリーのソフトがダウンロードできるし、最近は、グーグルが、ワープロや表計算、プレゼンソフトまでネットで無料提供している。ロングテールで一世を風靡したアンダーソンが、次はこうした無料経済について分析するというわけだ。 その予告ということか、アンダーソンは、昨年2月の米ワイアード誌に「フリー! なぜ0・00ドルが未来