がんの免疫療法で使われるT細胞だが、実際どんな動きをするのかは、あまり知られていない。しかしケンブリッジ大学が、高画質で立体的な姿を捉えることに成功した。 がん細胞に穴をあけ毒物を注入し殺す T細胞とは白血球の中のリンパ球からなり、腫瘍や体に侵入してくるウィルスを破壊する。それらを患者の血液から取り出し、数を増やし、攻撃力を強めて再び体内に戻して治療するという。 キラーT細胞は身体をパトロールし、がん細胞を見つけると膜のような触手で表面を撫でて確認。その様子が下になる。オレンジに緑が入ったものがT細胞。青ががん細胞。 ケンブリッジ大学によると、キラーT細胞はその後、がん細胞に穴をあけ、中に毒性タンパク質を注入し殺すという。これが穴をあける口のようなもの。 動物のような生き生きとした動きが印象的だ。これらはスプーン一杯分の血液の中に500万個あるとされ、大きさは髪の毛の10分の1しかない。