岐阜県は、北アルプスなどへの登山者が登山届を提出しなかった場合などに最高5万円の支払いを科す罰則の制度を去年12月から始めていますが、先月、西穂高岳で起きた滑落事故でけがをした登山者に対し、初めて、この罰則が適用されたことがわかりました。 岐阜県や警察によりますと、先月はじめ、北アルプスの西穂高岳で男性2人が滑落して大けがをした事故では、2人とも登山届を提出していなかったということです。 目撃者がいたため、救助が遅れるなどの影響はありませんでしたが、2人に支払いが科され、このうち1人はすでに5万円を支払ったということです。 岐阜県や警察は「登山届けは、みずからの身を守ることにもつながります。必ず提出してから入山してほしい」としています。