話題の映画『MERU/メルー』を監督したのが、ナショナル・ジオグラフィック⼭岳カメラマン、ジミー・チン。クライミングの聖地であるヨセミテで撮影を続ける⼀⽅で、世界のトップアスリートのブレイクスルーとなる挑戦の撮影も多く実現してきたクライマー/映像作家だ。 『MERU』は、“登頂者ゼロ” とされる標⾼約6,250mのメルー中央峰、通称 ”シャークスフィン(サメの背ビレ)”のダイレクトルート完全登攀を描いた全記録。本作の監督であり、プロデュースもこなしたジミー・チンに、過酷なメルー峰登頂の⾏程と、たった2台の⼩さなカメラで撮影した映像制作の背景を聞いた。 Q メルー登山を映画にしようと思ったのはいつ頃からですか? ジミー 2008年にメルーに行ったときに、短めの映像用のフッテージは撮影してたんだ。でも2011年にまたメルーに戻ったとき、初めて長編映画にしたらどうなるのかな? という気になり、遠