タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (177)

  • あなたの「本当の年齢」は? 老化の度合いはやはり顔でわかる

    3DカメラシステムとAIを使って、北京大学の韓敬東氏は、人の生理学的年齢を判断するシステムを開発した。写真は、平均的な漢民族の女性の顔が年齢とともに変化する様子を示している。生理学的年齢は、実年齢と7.5年離れることもある。(IMAGE BY JING-DONG JACKIE HAN, PEKING UNIVERSITY) 年齢とは、生まれてから経過した年数だ。何を当たり前なと思うかもしれないが、これとは別に生物学的な年齢という考え方がある。個人差がある老化の度合いなどを加味した年齢であり、人の老化や健康状態を表す尺度としては、生物学的年齢のほうがむしろ「当」と言えるだろう。 私たちの生物学的年齢は、環境や事、運動の習慣など、さまざまなものの影響を受けている。人によっては、生物学的年齢が実際の年齢から大きくかけ離れている場合もあり、生物学的年齢を特定するのは簡単ではない。 北京大学の計

    あなたの「本当の年齢」は? 老化の度合いはやはり顔でわかる
  • 水は1日にどれくらい人体を出入りするのか、初の計算式

    水は、私たちの体に欠かせない。ごく当たり前のことだが、体を日々出入りする量は、これまで科学的に明らかにされてはいなかったそうだ。その量を推定する計算式を、医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN=ニビオン)などの国際研究グループが初めて開発した。体や環境のデータを基に、1日に失う水分量の目安を算出できるという。人生のさまざまな時期や災害時などに必要な量を予測できれば、健康管理に役立ちそうだ。 「重水素」手がかりに大規模調査 私たちの体のおよそ半分は水。一般的な成人男性で体の53%、成人女性で45%、乳児では60%を占めるという。この量を維持するため、私たちは飲んだり、事や呼吸をしたりして水分を取る。ここでストック、つまり体に含まれる水分の量は分かっていたが、フローである1日の出入り量は正確な把握が難しかった。従来は小規模な調査や、主観に頼るアンケートに限られてきたという。

    水は1日にどれくらい人体を出入りするのか、初の計算式
    kagioo2uma
    kagioo2uma 2023/02/01
    人間開発指数までパラメーターに入ってくるのか…
  • 「最初期の銀河」が予想以上に多く見つかる、従来説を見直しか

    科学者たちはジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って原初の宇宙をのぞき込み、宇宙誕生から3億〜4億年しかたっていない時期の銀河を発見した。(IMAGE BY NASA, ESA, CSA, M. ZAMANI (ESA/WEBB)) NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(以下、JWST)が格的に稼働して約半年。JWSTの超高感度の赤外線の目は、私たちの期待に応えて、時の始まりに近い時代に輝いていた初期銀河の姿を見せてくれている。 「そうした銀河が、おそろしくたくさんあるのです。あまりにも多く、あまりにも大きく、あまりにも明るく、あまりにも高温で、あまりにも成熟していて、あまりにも早すぎるのです」と、JWSTの上級プロジェクト科学者であるNASAのジョン・メイザー氏は、2023年1月に米国シアトルで開催されたアメリカ天文学会で語った。(参考記事:「20年間の活躍が楽しみな初画像、ジェーム

    「最初期の銀河」が予想以上に多く見つかる、従来説を見直しか
  • 大観光都市ベネチアのもう一つの顔、漁師と小さな島を旅する 写真9点

    イタリアの水上都市ベネチアを取り巻く潟の塩性湿地。最近では、地元の漁師が観光客を案内し、潟の野生生物や繊細な生命の営みを紹介している。(PHOTOGRAPH BY MARCO ZORZANELLO) 36年で500作品、ネコとネズミの甲冑を作るアーティストがすごい 写真12点 実はエジプトより多い、スーダンの知られざるピラミッドを巡る 写真13点

    大観光都市ベネチアのもう一つの顔、漁師と小さな島を旅する 写真9点
  • 大麻の鎮痛効果は単なる思い込みか、メディアが期待を煽りすぎ

    カンナビノイドの鎮痛効果に関する臨床試験を分析した結果、プラセボ効果と十分な違いは示されなかったと、研究者たちは結論付けた。(PHOTO ILLUSTRATION BY KURT MUTCHLER) 「大麻を試した方がいいと思いますか?」 米ボストンのマサチューセッツ総合病院で慢性痛を専門とする医師のデビッド・ハオ氏は、重度の慢性痛に悩む新規の患者から、こんな質問をされることが多いという。ステロイド注射、痛みを感じる神経の切除、鍼治療、理学療法、手術など、考えられる治療法を一通り説明し終えたあとにだ。 おそらく、家族や友人、またはメディアなどで、大麻あるいはそれに含まれる物質のカンナビノイドが痛みに効くという話を聞いているのだろう。そんなときハオ氏は、科学者として正直に答えることにしている。 「現在出されている研究の結果に基づけば、大麻の有効性には疑問があります」。今のところ、信頼できる研

    大麻の鎮痛効果は単なる思い込みか、メディアが期待を煽りすぎ
  • 1日3回、1~2分間活発に動くだけで死亡リスクが4割減、研究

    日常的な活動を短時間だけやや激しく行った場合、座ってばかりの生活やあまり活動的でない生活と比べて、死亡リスクを減らせるという研究結果が発表された。(PHOTOGRAPH BY SOLSKIN, GETTY IMAGES) 座ってばかりの生活が健康に悪いことはわかっているが、運動不足を解消しなければと考えただけで気が重くなる。しかし、手軽に効果を得られる方法が明らかになった。2022年12月8日付けで学術誌「Nature Medicine」に発表された最新の研究によると、早歩きをする、荷物を運ぶ、家事のペースを上げるなど、1日3回、1~2分間「活発に動く」だけで、健康に大きな効果があるという。 「とてもシンプルですが、これまでにない発想です」と話すのは、研究を率いたオーストラリア、シドニー大学の運動科学者エマニュエル・スタマタキス氏だ。「多くの人、そして、多くの医療従事者がいまだに、身体活動

    1日3回、1~2分間活発に動くだけで死亡リスクが4割減、研究
  • 【動画】近くのタコに物を投げつけるタコ、初の報告

    コモンシドニーオクトパス(Octopus tetricus)。(NATURE PICTURE LIBRARY / ALAMY STOCK PHOTO) 独特の方法で縄張りを守る生き物がいる。ニュージーランドとオーストラリア東部の亜熱帯海域に生息するマダコの仲間、コモンシドニーオクトパス(Octopus tetricus)だ。2022年11月に学術誌「PLOS ONE」に発表された最新の研究によれば、ほかの生き物が近づきすぎると、このタコは物を投げて応戦するそうだ。タコにおいてこのような行動が報告されたのは初めて。 今回の研究では、コモンシドニーオクトパスが侵入者に対して貝殻や藻類、シルト(沈泥)を投げつける様子がカメラに収められた。さまざまな魚と水中カメラが標的にされたほか、同じタコに対して物を投げつける姿も確認された。 行動の動機は不明だが、「タコのパーソナルスペース」と関係があるかもし

    【動画】近くのタコに物を投げつけるタコ、初の報告
    kagioo2uma
    kagioo2uma 2023/01/05
    ガラわっる
  • 「いつ食べるか」はなぜ重要なのか、食事は早めがいい理由

    夜中に何かをべたくなる人は多いが、早い時間にべる方が体のリズムには合っている。(PHOTOGRAPH BY JAN NEVIDAL, GETTY IMAGES) 年末年始になると、ごちそうをべる機会が増えるものだが、その体への影響はべるタイミングによって異なる。なぜなら、私たちの体に備わっている体内時計にしたがって、事に適した時間とそうでない時間があるからだ。そこで、体内時計の観点から、私たちはいつべると健康にいいかについて詳しく見てみよう。 私たちが日々、夜眠って朝目覚める生活を送れるのは、24時間周期のタイマーとして働く体内時計のおかげだ。これはさらに空腹を知らせたり、消化のスケジュールを決めたり、日々のホルモンの量を管理したりするなど、多くの機能に関わっている。もちろん、健康にとっては体内時計が安定し、事のタイミングがそれにマッチしている状態が望ましい。

    「いつ食べるか」はなぜ重要なのか、食事は早めがいい理由
  • ヒトの精子の減少が加速、70年代から6割減、打つ手見えず

    成熟したヒトの精子を、カラー走査電子顕微鏡で撮影したもの。それぞれの精子は全長が約65ミクロンで、大きく頭(赤い部分)、首、尾(青い部分)に分けられる。(MICROGRAPH BY DR TONY BRAIN, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 今から5年前、男性の精子の数が激減しているという研究結果が出され、人類滅亡の危機かと騒がれた。そして今回、新たに発表された研究によって、精子の数はさらに減り、しかもそのスピードが速まっていることが明らかになった。 5年前の研究は、2017年7月25日付けで学術誌「Human Reproduction Update」に発表された。それによると、北米、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドの男性の精子を分析したところ、1回の射精に含まれる精子の数が1973年から2011年までに50%以上減少していたという。その後、同じ研究者が率いるチ

    ヒトの精子の減少が加速、70年代から6割減、打つ手見えず
  • 「良い幻覚剤」でうつ病や依存症を治す、盛んになる研究と治験

    シビレタケ属のキノコには、向精神作用のあるシロシビンという物質が含まれている。 (PHOTOGRAPH BY ALANA PATERSON, THE NEW YORK TIMES/REDUX) 米ジョンズ・ホプキンス大学の幻覚剤研究者マシュー・ジョンソン氏は、うつ病や依存症に苦しむ患者にマジックマッシュルームの有効成分であるシロシビンを投与する治療法を研究している。 2022年2月15日付けで医学誌「Journal of Psychopharmacology」に発表された研究では、重いうつ病の患者24人に対して、心理療法と併用してシロシビンを2回投与したところ、1年後の寛解率は58%だった(心理療法のみによる寛解率は3分の1程度とする研究結果がある)。 また、米非営利団体「幻覚剤学際研究学会(MAPS)」 は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者に合成麻薬のMDMAを投与する実験で、治

    「良い幻覚剤」でうつ病や依存症を治す、盛んになる研究と治験
  • オミクロン株の新たな系統が米国で急増、一気に計15%超に | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト

    オミクロン株の亜系統であるBQ.1とBQ.1.1は、今は米国での新規感染例の10%に過ぎないが、今後数週間でBA.5と入れ替わって主流になる可能性がある。(PHOTOGRAPH BY PATRICK T. FALLON, AFP VIA GETTY IMAGES) 米国におけるオミクロン株の亜系統の急増に、科学者たちが警戒感を強めている。米疾病対策センター(CDC)が公表したデータによると、10月の第2週に米国内では、BQ.1とその兄弟株であるBQ.1.1による感染が新規感染者の10%以上を占め、BF.7が5%を占めていた。 「数週間以内に、BA.5の割合を上回るでしょう」と、米カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生学部の感染症およびワクチン学の専門家であるジョン・シュワルツバーグ氏は言う。急増した系統が同じ速さで拡大し続ければ、そのうちのどれか1つ、または3つ全てが現在主流のBA.5と完

    オミクロン株の新たな系統が米国で急増、一気に計15%超に | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
    kagioo2uma
    kagioo2uma 2022/10/20
    >6~8週以内に感染拡大は確実
  • 所変われば天気も変わる、天気予報にみるお国柄の違いとは?

    これまで数カ国を旅してきたが、職業柄、海外でもテレビなどの天気コーナーをチェックしてしまう。折角の休暇なのにそんな自分がちょっと嫌になるが、その国ならではの気象を読み取れるのは興味深い。 天気予報も国によって特徴がある。たとえば、オーストラリアやニュージーランドは世界でも高いレベルの紫外線にさらされ、皮膚がんの発生率が最も高い国だ。そのため、紫外線指数や日焼け防止時間帯などの情報が欠かせず、天気コーナーでは紫外線の強さが日々伝えられている。 インドでは、砂嵐予報がある。北西部には砂丘が多くを占めるタール砂漠があり、夏に頻発する砂嵐は、南下しながら北インドを中心に深刻な被害を与えているからだ。また大規模な山火事が起こるアメリカでは、山火事注意報があり、テレビでは危険度が高い地域を地図で赤色に表示して伝えている。 ブラジルでは天気予報を当てにしていない人も多い、と教えてくれたのはブラジル好きな

    所変われば天気も変わる、天気予報にみるお国柄の違いとは?
  • 斬新なアイデアをシャワー中にひらめくのはなぜか、進む研究

    シャワーを浴びているときに、画期的なアイデアが浮かんだことはないだろうか。 (PHOTOGRAPH BY ELIZABETH CECIL, THE NEW YORK TIMES VIA REDUX) シャワーを浴びているときや愛犬との散歩中に、ずっと悩んでいた問題の解決策や妙案が浮かんだことはないだろうか。 実際、問題に四六時中取り組んだり、発想を必死に求めたりするよりも、あまり頭を使わずにできる日々の雑事をこなしているときの方が、創造的なひらめきを得られやすいことが、ここ15年の研究でわかってきた。 「予期せぬときに斬新な新しいアイデアが生まれると人々はいつも驚きます。私たちの文化には、そのような成果は懸命に取り組んではじめて得られるものだ、という通念があるからです」とカナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学の認知神経学者カリーナ・クリストフ氏は話す。 受動的な活動の最中に妙案が生まれるの

    斬新なアイデアをシャワー中にひらめくのはなぜか、進む研究
    kagioo2uma
    kagioo2uma 2022/08/16
    つまり仕事中にシャワー浴びに行ってもいいということだな?
  • コロナは感染回数が多いほど死亡率上昇、後遺症にもなりやすい

    新型コロナウイルスのオミクロン株の研究中に個人用防護服を調整する、オーストラリアのシドニーにあるセントビンセント病院応用医学研究センターのウイルス学者(2021年12月8日撮影)。オミクロン株のBA.4とBA.5系統は、依然として再感染を起こす主要な原因となっている。(PHOTOGRAPH BY KATE GERAGHTY, THE SYDNEY MORNING HERALD/GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスの変異株のなかでも感染力の強いオミクロン株の出現により、再感染率が上昇している。米国では3度目、4度目の感染をする人さえいる。また、オミクロン株の亜系統はこれまでに獲得された免疫を回避する能力が高いことも研究で判明している。(参考記事:「オミクロン株のBA.4とBA.5系統が米国で急拡大、気になる特徴とは」) こうした疫学データは新型コロナが何度も再感染しうることを示して

    コロナは感染回数が多いほど死亡率上昇、後遺症にもなりやすい
  • 天の川のコラボレーションも、絶景「秩父雲海」を楽しむ

    もう5年ほど前になるだろうか、SNS上に美しい写真が流れてきた。まるで宝石が散りばめられているような色とりどりの光に満ち溢れた不思議な光景だった。これこそ、今回ご紹介する「秩父雲海」である。埼玉県西部に位置し、四方を山に囲まれた秩父盆地に出現する雲海のことだ。 そもそも雲海とは、山や飛行機などから見下ろした時に、一面に広がる海のように見える雲のこと。古くから親しまれている自然現象で、たとえば浮世絵師の葛飾北斎は「富嶽三十六景」の中でも雲海を度々描いている。私も長野県の浅間山で見たことがあるが、分厚い雲でできた真っ白な雲海が眼下に広がる荘厳さに心を奪われた。 日には雲海が発生する有名な場所がいくつもある。たとえば兵庫県の竹田城跡は、山頂の石垣が雲海にぽっかりと浮かぶように見える様子から「天空の城」「日のマチュピチュ」と呼ばれ、話題になったのも記憶に新しい。愛媛県の石鎚山では、雲海が滝のよ

    天の川のコラボレーションも、絶景「秩父雲海」を楽しむ
  • なぜ?脳を損傷しても頭突きを繰り返すジャコウウシ

    米国アンカレジのアラスカ野生生物保護センターで、オスのジャコウウシ同士が頭突きをしている。オスは繁殖期にメスをめぐって争う。(PHOTOGRAPH BY DESIGN PICS INC, NATGEO COLLECTIVE) 北極圏に生息する毛むくじゃらの巨大な動物ジャコウウシ(Ovibos moschatus)。この動物のオスは繁殖期になると、互いに頭からぶつかり合い、鋭い角で相手を突く。1頭の体重が360キログラム、突進するときの速さは時速48キロメートルに達するにもかかわらずだ。 その10~12年の寿命の間に、ジャコウウシのオスは約2100回も頭をぶつけることがあるという。ここである疑問が生じる。そんなに頭をぶつけて、脳が壊れないのだろうか? 「ジャコウウシやビッグホーン(オオツノヒツジ、Ovis canadensis)のように頭突きをする動物は、頭部の損傷に対して何らかの耐性がある

    なぜ?脳を損傷しても頭突きを繰り返すジャコウウシ
  • 偽の薬だと知りながら服用しても効果があるのはなぜか

    この2つのカプセルのうち、一つは有効な薬で、もう一つはプラセボ(偽薬)だ。(PHOTOGRAPH BY SPENCER WEINER/LOS ANGELES TIMES VIA GETTY IMAGES) 臨床試験で渡されるプラセボ(偽薬)には、薬としての有効成分が何も含まれていないはずなのに、それを服用した被験者に症状の改善が見られることがある。これは、「プラセボ効果」と呼ばれる現象だ。プラセボ効果を得るには、それがプラセボであることを被験者に知らせないことが重要であると考えられてきた。 ところがここ数十年の間に、最初から被験者にプラセボであることを知らせるオープンラベル(非盲検試験)の有効性を検証する研究が複数実施され、多くの場合症状が緩和したという結果が出ている。 米マサチューセッツ州に住むベティ・ダーキンさん(73歳)は、自宅で転倒して首の骨を折り、頚椎を損傷し、ひどい痛みに悩まさ

    偽の薬だと知りながら服用しても効果があるのはなぜか
  • 解説:定説覆す2cmの巨大細菌を発見、とにかく異色

    巨大細菌チオマルガリータ・マグニフィカ(Thiomargarita magnifica)がカリブ海のマングローブ林に沈んだ葉の表面で増殖する様子のイラスト。(ILLUSTRATION BY NOÉMIE ERIN) 細菌と聞けば普通、顕微鏡でしか見えないほど小さな生物を思い浮かべるだろう。しかし、肉眼で容易に確認できるほど巨大な細菌が、カリブ海の小アンティル諸島にあるフランス領グアドループのマングローブ林で見つかった。この発見は6月23日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。 細菌の長さは最大2センチほどもあり、白い糸状で、汽水に沈んだ腐りかけの葉に付着していた。しかも、驚くべき特徴は大きさだけではない。既知のどの細菌よりも複雑な構造をもつうえ、他の大半の細菌とは違い、DNAを小さな袋に収納しているのだ。

    解説:定説覆す2cmの巨大細菌を発見、とにかく異色
  • ホクレア号初の女性船長、星と風を頼りにタヒチへ4800キロを航海

    双胴カヌー「ホクレア号」は、ハワイ島を出航してまだそう遠くないところにいた。電話口の音から、強い風が吹きつけているのがわかる。 これから始まる長い航海の進路を決めるため、航海士のレフア・カマル氏は全神経を集中させている。「まずは、島からどのくらい離れたかを見積もります。それから南東に向かうコースを設定します」。まもなく電話は切れ、かけ直すことはできなくなる。ホクレア号と10人の乗組員はタヒチに向かっている。約4800キロ、20日間の航海だ。

    ホクレア号初の女性船長、星と風を頼りにタヒチへ4800キロを航海
  • 万能コロナワクチンは完成間近か、成果続々、治験に進んだものも

    新型コロナウイルス「スパイクフェリチンナノ粒子(SpFN)」ワクチンの電子顕微鏡画像。あらゆる変異株に効くことを目指して開発された。(PHOTOGRAPH BY WALTER REED ARMY INSTITUTE OF RESEARCH) 新型コロナウイルスのオミクロン株は、最初に確認されてからわずか1カ月ほどで全世界に広がった。新たな変異株が登場するたびに、製薬会社はこれまでの「レシピ」で作られた自社のワクチンや治療薬に効果があるかどうかを再検討している。 2021年12月、ワクチンメーカー各社は、必要ならば新型コロナワクチンを微調整してオミクロン株に特化したワクチンを作ると表明した。(参考記事:「オミクロン株に備え、コロナワクチンの改良が急加速」) 2019年12月にパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、新型コロナウイルスは何度も変異し、さまざまな変異株が誕生している。大半のワ

    万能コロナワクチンは完成間近か、成果続々、治験に進んだものも