抜かれても、抜かれても、彼らは立ち上がる。 2017年のシーズンもまた、湘南ベルマーレは大幅なチームの刷新を強いられた。'16年のGK秋元陽太、DF遠藤航、亀川諒史、古林将太、MF永木亮太に続いて、'17年はDF三竿雄斗、MF菊池大介、大竹洋平、FW大槻周平らが他チームへ移籍していった。J2をぶっちぎりで制した'14年シーズン、昇格1年目で8位に食い込んだ'15年のレギュラークラスが、この2シーズンでほとんどいなくなってしまったことになる。 今オフの選手流出については、J2降格が影響していただろう。J1に踏みとどまることができていれば、引き続きプレーする選手もいたに違いない。 ただ、ベルマーレの選手たちが他クラブからオファーを受けるのは、一人ひとりの選手が認められていることだけが理由でない。キックオフから試合終了まで全員が足を止めず、つねにゴールを目ざしていく“湘南スタイル”が、眩しい価値