2022年秋口から、株価が急騰している製薬企業がある。エーザイだ。背景にあるのは、米製薬会社のバイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」への期待。9月27日に5784円だった株価は、同28日、レカネマブの第3相臨床試験での好結果発表を受けて反発。現在は、1万円程度で推移している(12月14日)。とはいえ、株価は時に、期待が先行するケースもあるし、逆に評価不足の場合もある。レカネマブの注目点は何か? 上市はいつか? 死角はないか? ベテランアナリストの見方を聞いた(関連記事:アルツハイマー型認知症の新薬開発は、「抑制から改善」に注目!)。 東京薬科大学卒、東京理科大薬学部修士課程修了後、吉富製薬(現田辺三菱製薬)に入社。2001年からソシエテジェネラル証券、ドイツ証券で証券アナリスト業務に従事。その後、日興アントファクトリー(現アント・キャピタル・パートナーズ)でバイ