当初は『この世界の片隅に』の片渕須直氏が監督をつとめることになっていた、『魔女の宅急便』 (C)1989 角野栄子・Studio Ghibli・N 早くから若手育成に力を入れるも、宮崎監督主体の路線にシフト 去る2023年9月、スタジオジブリが日本テレビの子会社になることが発表されました。子会社後、宮﨑駿監督はスタジオジブリの取締役名誉会長に、鈴木敏夫氏は代表取締役議長に就任。代表取締役社長は、日本テレビの上席執行役員である福田博之氏が就きました。 子会社化の背景には、スタジオジブリの「後継者養成」の失敗があると、鈴木敏夫氏は語っています。特にクリエイティブな面で「ことごとく失敗に終わった。宮崎に続く有望な監督を見つける、育成するその困難さを知った」と。 それではスタジオジブリは、これまで如何に宮崎駿監督の後継者を育成しようとしてきたのでしょうか。 ご存知の方も多いと思いますが、スタジオジ