アフガニスタン反政府勢力タリバンが制圧した首都カブールから大使館員などを優先的に退避させるため米軍は16日、カブール国際空港を管理下に置いた。タリバンを逃れようと必死のアフガニスタン市民が飛行機によじ登ろうとするなど、大混乱が続いている。
アフガニスタンで政府軍と戦闘を続けてきた反政府武装勢力、タリバンの幹部は、日本時間の16日朝早く、勝利を宣言しました。 ガニ大統領は出国し、政権は事実上、崩壊しました。 アフガニスタンでは、治安を担ってきたアメリカ軍が今月末までに撤退を進める中、反政府武装勢力タリバンが攻勢を強め、15日までに34ある州都のうち9割余りにあたる31を支配下に置き、さらに、首都カブールに進攻しました。 地元メディアなどは、タリバンが中心部にある大統領府や政府庁舎を制圧したと伝えました。 中東の衛星テレビ局アルジャジーラが、大統領府に入ったタリバンの戦闘員たちを撮影したとする映像では自動小銃を手にした男たちが大統領府の執務室や会議室とみられる部屋に集まっている様子が映し出されています。 こうした中、日本時間の16日朝早くになって、タリバンのナンバー・ツーのバラダル師がビデオ声明を出し、政府に対する勝利を宣言しま
[カブール 15日 ロイター] - アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは15日、首都カブールに進攻し、大統領府を掌握した。駐留米軍の撤退完了を前に猛攻をかけてきたタリバンの復権が現実味を帯びる中、欧米諸国はカブールから外交官など自国民を退避させる動きを加速した。 ガニ大統領は流血を避けたいとして15日出国した。タリバンのナイーム広報官は同日、カタールが拠点のアルジャジーラテレビに対し、アフガニスタンにおける戦争は終了したと宣言し、統治と政権の形態はまもなく明らかになるとの見通しを示した。 米国内では、アフガンの混乱は米国のリーダーシップの欠如がもたらしたとして、バイデン大統領によるアフガン撤退方針を批判する声が出ている。共和党のマコネル上院院内総務は「テロリストと中国のような主要競合相手は、身を潜めた超大国の醜態を見ている」と強調した。
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