ファーストリテイリング傘下のユニクロは16日、「ラウンドミニショルダーバッグ」の模倣品の販売が不正競争防止法に違反するとして、販売停止と損害賠償を求めて、中国系のネット通販会社「SHEIN(シーイン)」の運営会社を提訴したと発表した。ユニクロが模倣品の販売で運営企業を提訴するのは、国内では初めて。事業への影響が大きいとして、訴訟に踏み切った。2023年12月28日付で、東京地方裁判所に提訴した
中国発アパレル電子商取引(EC)サイトの「SHEIN」は世界で最も注目されるユニコーン企業の1つに成長し、売り上げを伸ばすだけでなく、アパレル産業における地位も着実に向上させている。 SHEINが人気を博した理由はそのファッション性だけでなく、並外れて柔軟なサプライチェーンにもある。アップルやファーウェイ(華為技術)がIT業界のスタンダードをつくり出しているように、SHEINは技術革新によってアパレル業界のルールメーカーとなりつつあり、中国国内の産業チェーンの進化を後押ししている。 並外れて柔軟なサプライチェーン 広東省広州市および周辺の名高いアパレル産業ベルトは名実ともに越境ECの都だが、ここ数年はグローバルサプライチェーンにおける役割が変わり始めた。この地域はかつて世界の工場の中心地として知られていたが、そのビジネスは産業の収益性を示すスマイルカーブの底部に位置しており、研究開発やデザ
ファッションアパレル業界はロックダウン、店舗の営業自粛、行動制限などコロナ禍の影響を大きく受けた。各社が苦しむ中、2021年の流通取引総額が200億ドル(約2.9兆円)を超え、3年連続で爆発的な成長を遂げているプレーヤーがいる。08年に中国で誕生したEC特化のファストファッションブランド、SHEINだ。 設立当初から越境ECで海外に絞って展開し、アプリのダウンロード数は21年5月にアマゾンを抜き1位となった。36KrJapanによると、22年の上半期(1~6月)の流通取引総額は前年同期比50%増の160億ドル(約2.3兆円)となり、ZARAの88.9億ユーロ(約1.2兆円)を優に超えるという。 ファッションアパレル業界がコロナ禍の影響を受ける中、SHEINが世界で爆発的な成長を遂げている要因は二つある。一つは圧倒的なリードタイムの速さと低コストを実現する独自のサプライチェーン。二つ目は消費
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