inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 福島第1原子力発電所の事故が、南へ約120キロメートル離れた東海原子力発電所の廃炉工程を狂わせる可能性が出てきた。東海原発は日本原子力発電が持つ日本最古の商用原発で、1998年に運転が終了し、2021年3月に廃炉工程が完結する予定だ。 原発の廃炉は、原子炉施設の解体の過程で周辺の土地が放射性物質に汚染されないように、法律によって細かく規制されている。そのなかに「クリアランスレベル」と呼ばれる基準がある。原発内で使われていたコンクリートや金属などの廃材から10マイクロシーベルト/年以上の放射線量が計測されれば、放射性廃棄物として処分しなければならないというものだ。 茨城県環境放射線監視センターが測定した東海原発周辺での3月15日以降の累