【カイロ和田浩明】エジプトを暫定統治する国軍が、カイロ市内でデモに参加していた女性に対し「処女検査」を行った疑いが浮上している。国軍側は公式には否定しているが、軍幹部の一人は米CNNテレビの取材に対し「拘束した女性を兵士が性的に暴行していないことを証明するために実施した」と証言。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「女性に政治活動をさせないための差別的ないやがらせ」と強く批判し、責任者の処罰を求めている。 アムネスティによると、国軍は今年3月9日、カイロ中心部のタハリール広場でデモに参加していた女性18人を拘束。殴打したり電撃を加え、うち17人に問題の検査を行った。 米FOXテレビによると、検査は白衣姿の男性が扉や窓を開け放った部屋で実施し、男性兵士が周囲からのぞきこんだり写真を撮影していたという。 女性らは同11日に軍事法廷で裁かれ、13日には拘束を解かれた。うち数人は、風紀び