千葉県の熊谷俊人知事が12月県議会に提出した「千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例」案は19日の本会議で起立による採決が行われ、自民や立憲民主などの賛成多数で可決、成立した。公約に掲げていた条例の成立を知事は「スタートに立った重要な節目」と評価。会派として賛成方針で臨んだ自民内は、産経新聞の調べでは9人が反対・退席。分裂を強く印象付ける結果となった。 条例はLGBT(性的少数者)や障害者らへの理解を広め、多様性を尊重する社会の実現を目指すのが柱で、施行は来年1月1日。県は多様性に関する具体的な政策を進める。 熊谷俊人千葉県知事千葉県は47都道府県で、男女共同参画に関する条例が唯一なかった。平成14年、堂本暁子知事(当時)が共同参画を促進する条例を提出したが、自民の反対で廃案になった。知事は堂本県政を念頭に「時計の針が止まっていた。ようやく解きほぐして動く」と語