「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」であいさつする浜田靖一会長(中央)=2022年10月27日午後、国会内(石鍋圭撮影) 自民党で、選択的夫婦別姓の実現を求める動きがにわかに熱を帯びている。慎重派の代表格として目を光らせてきた安倍晋三元首相が死去したことに加え、家族や性のあり方などの多様性を尊重する潮流が背景にある。主要野党は夫婦別姓の導入を目指す立場で、自民の大勢が容認に傾けば一気に現実味が増す可能性もある。 自民の有志議員でつくる「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」(会長・浜田靖一防衛相)の総会が9日、国会内で開かれ、野田聖子元総務相や岩屋毅元防衛相、小渕優子党組織運動本部長ら約20人の議員が出席した。 講師を務めた早稲田大の棚村政行教授が「自分らしく堂々と生きられることはとても大事だ。政治の力は大きい」と制度導入を訴えると、出席議員から拍手が起きた。議連は党内議論