昨年12月、皆既月食の観測に出かけて飲酒運転の軽トラックにはねられ、死亡した兵庫県加西市の生田敦弘君(12)(当時小学6年)と汰成(たいせい)君(8)(同2年)兄弟の名前が小惑星の名として残ることになった。 「天体観測が大好きだった2人の生きた証しを」と、天文学者らが6月に国際天文学連合小惑星センター(米国)に申請。年内にも認められる見通しだ。母親の伊津子さん(36)は「あの日から夜空を見上げられなくなったけど、2人の星があれば、少しだけ心が安らぐと思う」と話している。 兄弟は昨年12月10日深夜、月食観測で訪れた空手教室の先生宅付近ではねられた。 小惑星への命名は、同県立大西はりま天文台の鳴沢真也さん(47)らが伊津子さんに持ちかけた。鳴沢さんが多数の小惑星を発見している大手前大非常勤講師の山田義弘さん(65)に相談、山田さんも、自らが発見し、まだ命名されていない小惑星に「Atuhiro