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ブックマーク / note.com/shuho_sato (8)

  • で、結局どうやったら漫画家になれるんスか?4|佐藤秀峰

    漫画えない時代にっていくためには、「電子書籍を主戦場に作品を自己管理する」という方法が、1つの大きな選択肢になりつつあるのではないか?」 前回はそんなお話をしました。(前回から間がい空いてしまいましたが) そうは言っても、どこから手をつけたらいいのでしょう? 漫画家の方もまだ志望者の方も、手元に作品があっても販売手段を知らないケースが多いです。 結論を言うと、「まずは電書バト(僕の会社が運営している電子書籍取次サービス)にお問い合わせください」となってしまいますが、ここでは自己管理がテーマですので、自分で電子書籍配信をしたい場合に何が必要かお話します。 で、電書バトでは僕が昨年から担当してきた電子書籍作品が、最近になって続々と配信を開始しています。 郷田マモラ作品12冊、近日配信開始2冊 「解体屋ゲン」配信中1冊、近日配信開始60冊 こしばてつや作品47冊 「Deep Love R

    で、結局どうやったら漫画家になれるんスか?4|佐藤秀峰
    l-_-ll
    l-_-ll 2023/11/01
    必要なデータの用意など諸々
  • スタッフを1名雇い家賃7万円のアパートで漫画を描くために必要な金額|佐藤秀峰|note

    漫画家の労働問題。 そもそも漫画を執筆するにはお金がいくら必要なのでしょうか?漫画は最低限、紙とペンがあれば描けます。作家の想像力が勝負。それだけに元手のかからないビジネスと思われがちですが、実際には人件費やら事務所の賃貸費用やら経費がかかります。 漫画制作に必要な経費を箇条書きで挙げてみます。 ちなみに僕の会社は、昨年、税務署の調査が入りました。前年の売上高は約2億9000万円、追徴課税は9万円でした。 経費項目 ・役員報酬 ・給料手当 ・法定福利費 ・福利厚生費 ・消耗品費、事務用品費 ・地代家賃 ・通信費 ・水道光熱費 ・新聞図書費 ・租税公課 ・接待交際費 他にもいろいろありますがとりあえずこのくらいで。1つ1つ説明していきますね。間違いがあればご指摘ください。 まずは「役員報酬」。役員報酬とは作家自身への報酬です。法人化している場合、役員(代表取締役や取締役など)に支払う給与であ

    スタッフを1名雇い家賃7万円のアパートで漫画を描くために必要な金額|佐藤秀峰|note
  • で、結局どうやったら漫画家になれるんスか? 2|佐藤秀峰

    「なぜ世界は初心者に優しくないのでしょうか?」 3年前に趣味で釣りを始めました。 以来、釣りについてたまにブログを書いています。 冒頭の言葉は、その初回第一声。 釣りをしていて考えたこと 釣り人は不親切な人も多いです。 初心者だとわかると小バカにしたり相手にしなかったりマウントしたり。 ブログの最後はこんな言葉で締めくくっています。 「もしもこれから『漫画を描いてみよう』と思っている人がいた時、僕たちは初心者に優しい世界を作れているでしょうか?もしも、その入り口が後少しだけ広かったら入って来れたかもしれない才能を、僕たちは潰していないでしょうか?」 例えば、大学の漫画学科は「初心者=学生」に親切です。 なぜなら、それがビジネスだからです。 学生を集めて授業料を払わせるのが仕事です。 ハードルは低く、入り口は広く設定しないと学生が集まりません。 もしも漫画家になれなくても、きっとこんな風に優

    で、結局どうやったら漫画家になれるんスか? 2|佐藤秀峰
  • 合法ストアによる海賊版コンテンツの販売|佐藤秀峰

    「上流」と「下流」という言葉をご存知でしょうか? 川の話ではありません。 電子書籍における「上流」と「下流」です。 最も上流は「作家」、次に「出版社」、その次が「取次」、最下流は電子書籍ストアです。 「作家」=「著作権者」を頂点に、作家から作品の管理を委託された出版社がいて、電子書籍ストアと作品と繋ぐ取次がいて、最後にストアがあります。 出版社と取次の2者は中間業者です。 彼らは中間業者なので、作家とストアが直接契約している場合はそもそも存在の必要がありません。 しかし、ストアと直接契約している作家ばかりではありませんので、間に出版社と取次が挟まっている場合もあれば、出版社は挟まず取次だけが挟まっている場合もあります。 そして、挟まっている取次は1つとは限りません。 細かい事情は省きますが、3つ、4つと挟まっていることも日常的にあります。 「作家→出版社→取次A→取次B→取次C→電子書籍

    合法ストアによる海賊版コンテンツの販売|佐藤秀峰
  • 漫画村の閉鎖によって漫画の売り上げは回復したのか?|佐藤秀峰

    結論から書くと、漫画村の影響を現時点で判断することはできません。 世界はもっと複雑です。 こんな記事がありました。 漫画村消滅で電子書籍売上「増えた」 カドカワ川上氏が見解示す 以下、記事からの引用です。 『「漫画村が見られなくなってから、電子書籍の売上に変化はありましたか」との質問に対し、「それはもう増えましたね」と即答。』 こんな記事もあります。 メディアドゥが「海賊版サイトの影響」で業績下方修正 海賊版サイトの影響示すデータも公開 資料として4つのグラフが示されています。 ・ある若年層向け電子書店の売上を示したもの ・ある電子書店における「ある大手漫画出版社A」の売上額推移をグラフにしたもの ・別の出版社Bの電子漫画売上(前年同月比)を月別にグラフ化したもの ・ある人気タイトルの最新刊とその前巻の売上を年齢別に比較したもの 漫画村が流行った時期、いずれのグラフも前年と比較して伸びが鈍

    漫画村の閉鎖によって漫画の売り上げは回復したのか?|佐藤秀峰
  • 植田正明氏による損害賠償請求事件のご報告|佐藤秀峰

    「平成27年(ワ)第6362号、同第35481号 損害賠償請求事件」「平成29年(ネ)第914号 損害賠償・同反訴請求控訴事件」につきまして、ご報告いたします。 この事件は、植田正明氏(twitter: @udx)を原告とし、佐藤秀峰および有限会社 佐藤漫画製作所を被告として、植田氏に対する名誉毀損や信用毀損に対する慰謝料など200万円を求めたものです。(途中、植田氏は被告に対する請求を200万円から2億200万円に拡張) それに対し、佐藤秀峰および有限会社 佐藤漫画製作所は、植田氏に400万円の損害賠償を求める反訴を提起いたしました。 裁判は二審まで行われ、一審、二審とも植田氏の主張は退けられました。 私の提起した反訴は、二審で認められ、植田氏に400万円の支払いが命じられました。 その後、植田氏が最高裁に上告することなく、2017.10.12に判決が確定いたしました。 詳しくは判決文、

    植田正明氏による損害賠償請求事件のご報告|佐藤秀峰
  • 漫画家と契約の話|佐藤秀峰

    先日、ある新人漫画家さんから「連載を開始するにあたって、一般的な原稿料の相場や、必要な契約関係書類を知りたい」というご相談をいただきました。業界の常識がわからない状態で、どんなことをどこまでを出版社に要求していいのか知りたいようでした。 お会いして、僕なりにいろいろとお話させていただいたのですが、これから漫画家として活動をしていこうとする方々にとって必要な情報かと思いましたのでまとめてみます。 まず、一般的な原稿料の相場。 10年前に比べて相場は下がっています。 すべての出版社の原稿料の相場を知っているわけではないので、確実なことは言えませんが、中堅出版社でも新人原稿料1ページあたり5000円(しかもカラー連載)という話は聞きますし、10年前から平均1000円以上は下がっているのではないでしょうか。 以前は雑誌連載の場合、新人の原稿料は7000円くらいが最低でしたが、今は5000~6000

    漫画家と契約の話|佐藤秀峰
  • 電子書籍業務日誌4|佐藤秀峰

    電子書籍に関わる中で経験した出来事を書き連ねていきます。電子書籍取次サービス「電書バト」運営中。 初めまして。佐藤秀峰です。「海猿」とか「ブラックジャックによろしく」を描いていた漫画家です。漫画家19年目。今年はデビュー以来、初めて紙単行が1冊も出ない年となりました。一方、今年の電子書籍の売り上げは11月現在、5億円を超えそうなところです。 10年前、AVを借りようと、TSUTAYAのレジで会員カードを提示した際、「もしかして漫画家の佐藤秀峰さんですか?」と店員さん(女子)に言われ、以来、すべてをネット上で済ませられる方法を模索してきた訳ですが、現在は著作を電子書籍販売するに飽き足らず、電子書籍取次事業に手を広げております。 先日、あるベテラン作家さんが僕の事務所を訪ねてきました。 「佐藤くん、ところで電子書籍ってどんな感じなの?」そのベテラン作家さんによると「そもそも電子書籍の仕組みが

    電子書籍業務日誌4|佐藤秀峰
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