ドイツ南部ミュンヘンのショッピングセンター近くで起きた銃乱射事件で、地元警察は23日、イラン系ドイツ人の男(18)による犯行との見方を示した。経済的に豊かな人も多いイラン系による凶行は、独国内に衝撃を広げている。ミュンヘンのあるバイエルン州は政権内最右翼のキリスト教社会同盟(CSU)の基盤で、今後メルケル独首相に対し移民・難民への強い対応を求めることは必至だ。 地元警察によると、事件の動機や男の詳細な人物像は不明だが、ドイツとイランの二重国籍であることが判明している。第二次大戦後、多くのイラン人が独国内の大学で医学などを習得。1979年にイラン革命が起きると、多くの医師や学生が家族と共にドイツに移り住んだ。