外国人料理人による日本料理の祭典「和食ワールドチャレンジ2013」(主催:和食ワールドチャレンジ実行委員会・農林水産省、後援:日経BP社)の決勝審査会は、この週末、12月8日に開催される。ファイナリスト全10人のうちアジア各国の日本料理店で活躍する4人を紹介する。 西洋料理で腕を磨き日本の食材を“発見” 素材のおいしさを引き出したい マーク・テイ・クアン・チンさん(41歳・シンガポール) シンガポールの日本人会会員制レストラン「茜」に勤めるマーク・テイ・クアン・チンさんは昨年、和食の世界に“復帰”した。約20年前、知人の薦めで初めて職を得たのは和食のファミリー・レストランだったが、「当時はあまり和食に魅力を感じていなかった」。翌年に地元料理の飲食店に移った後、フランス料理店で15年、イタリア料理店で3年勤めるなど、主に西洋料理の世界でキャリアを築いてきた。テイさんを和食の世界に引き戻したの