トルコはこれまで、NATO加盟を申請したフィンランドとスウェーデンについて、クルド人武装勢力を積極的に受け入れているとして、憤りをあらわにしていた。両国がNATOに加盟するには、現在の加盟国30カ国すべてが賛成する必要があり、加盟国のトルコの対応が鍵となっていた。 トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領、スウェーデンのマグダレナ・アンデション首相、フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は28日、スペイン・マドリードで会談。トルコの懸念に対応することが盛り込まれた共同安全保障に関する覚書に署名した。