春の政治決戦、統一地方選挙。前半戦で行われる9つの知事選挙のうち、唯一、与野党の全面対決の構図となったのが、北海道知事選挙だ。 その最大の争点は、人口減少。 企業の本社機能移転や先端産業の誘致により、「新たな人材を呼び込む」と訴える与党支援の現職・鈴木直道。 子育て環境を改善し、公共インフラを維持することで「人口流出を食い止める」と唱える野党支援の新人・池田真紀。 与野党双方の思惑もにじむ、北の大地の攻防に迫る。 (札幌局 眞野敏幸) 与野党対決 突きつけられる課題 現職の鈴木直道。北海道・夕張市長を経て前回2019年の選挙で初当選。2期目を目指す。 「道民の暮らしを守り抜き、北海道の未来を切りひらいていく。道民とともに、ひたむきに北海道を前に進めていく」 新人の池田真紀。2017年から衆議院議員を1期務めた。知事選挙は初めての挑戦だ。 「私が目指すのは誰1人取り残さない、温かい道政をつく