シリーズ「環境倫理学のフロンティア」では、環境倫理学の隣接分野の研究者との対話を行っています。今回は「風土論×環境倫理学」として、犬塚悠さんと対話を行います。犬塚さんは、シンガポール国立大学で生命科学を学んだ後、早稲田大学と東京大学で哲学の研究を行い、さらにフランス国立社会科学高等研究院で風土論の第一人者オギュスタン・ベルク教授のセミナーに参加されるというダイナミックな経歴の持ち主です。そして現在は名古屋工業大学で技術哲学・環境倫理学の研究をされています。隣接分野といいながら、環境倫理学の研究者でもあり、すでに昭和堂の『環境倫理学(3STEPシリーズ)』(http://www.showado-kyoto.jp/book/b515852.html)でご一緒している犬塚さんを今回お呼びしたのは、風土論と環境倫理学を中核におきながら、理系の観点と日本思想を押さえて研究されていることの独自性にあら