本稿は、2017年10月にシノドスに掲載された「都市に「緑地」はなぜ必要か――「市街化調整区域」を真面目に考える」(以下、2017年記事と呼ぶ、https://synodos.jp/opinion/society/20444/)の続編である。この記事では主に、横浜市の瀬上沢緑地の開発問題を取り上げたが、その後、都市の再開発に伴う樹木伐採、緑地減少、公園の再整備などが、日本各地で問題視されるようになった。 例えばChange.orgという署名サイトでは、この間、神宮外苑再開発(イチョウ並木景観の変容と樹木伐採、神宮球場建て替え、秩父宮ラグビー場建て替えを含む)を筆頭に、都立日比谷公園の樹木伐採、都立井の頭公園の樹木伐採、横浜市上瀬谷で開催予定の「花博」に伴うソメイヨシノの伐採、兵庫県明石公園の樹木伐採、京都府立植物園の再整備、千代田区神田警察通りのイチョウの伐採、茨城県つくば市の洞峰公園のグ