【読売新聞】 宇宙航空研究開発機構( JAXA ( ジャクサ ) )が、小惑星探査機「はやぶさ2」を使い、地球に衝突しそうな小天体に探査機をぶつけて軌道を変える「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」技術の獲得に向け、準備を本格化
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryugu(リュウグウ)からの出発を確認しましたのでお知らせします。 JAXAは2019年(令和元年)11月13日の「はやぶさ2」の運用において、「はやぶさ2」の化学推進系スラスタを噴射して軌道制御の運用を行いました(※)。 「はやぶさ2」から取得したデータから、 ·「はやぶさ2」の化学推進系スラスタの噴射が予定通り行われ、速度9.2cm/sでリュウグウからの離脱を開始したこと ·「はやぶさ2」の状態が正常であること を確認しました。これにより、「はやぶさ2」が11月13日10時05分(機上、日本標準時)に小惑星リュウグウを出発したことを確認しました。 今後は地球帰還に向けてイオンエンジンなどの搭載機器類のチェックを行う予定です。
東北大学は8日、JAXAが開催した小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会で、はやぶさ2が搭載する小型ローバ「MINERVA-Ⅱ2 (ミネルバ・ツー・ツー: ローバ2)」に不具合が発生しており、観測が行えない可能性が高いことを明らかにした(毎日新聞の記事、 産経ニュースの記事、 Yahoo!ニュースの記事)。 ローバ2は重さ877g。9月に着陸成功したMINERVA-Ⅱ1がJAXA開発だったのに対して、ローバ2は東北大を中心とする国内5大学のコンソーシアムが開発した。低重力下用に4種類の移動機構を備えており、これら機構の検証が主目的とされている。 発表によれば、ローバ2との通信は確立し、通信系からのレスポンスは返るものの、FPGAの動作が不安定で機器の状態を示すデータが得られないという。この不具合は宇宙に出てからのものではなく、地上での最終試験の段階から発生するようになっていたといい、アース
9月21日に、「はやぶさ2」探査機から小型ローバ MINERVA-Ⅱ1(ミネルバ・ツー・ワン)を分離しました(分離時刻は日本時間で13:06)。MINERVA-Ⅱ1はRover-1AとRover-1Bの2機からなっていますが、2機とも小惑星リュウグウ表面に着地したことを確認しました。各ローバとも状態は正常で、撮影した写真や各種のデータを送ってきています。その写真等の解析で、ローバはリュウグウ表面を移動していることも確認できました。 MINERVA-Ⅱ1は、小惑星表面に降りた世界初のローバ(移動探査ロボット)です。また、小惑星表面で自律的に移動したこと、写真撮影をしたことも世界初です。つまり、MINERVA-Ⅱ1は、「小惑星表面で移動探査をした世界初の人工物」となりました。しかも、2機同時に動作させるという快挙ともなりました。 以下に、MINERVA-Ⅱ1から送られてきた写真を示します。 [
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」から分離した小型探査ロボット2台が、小惑星「リュウグウ」に着陸したと発表した。小惑星の上を移動できる探査機が着陸に成功したのは、世界で初めて。 JAXAによると、2台の探査ロボ「ミネルバ2―1」は21日午後、リュウグウの高度55メートルで分離。重力が極めて小さいため、着地した勢いで再び飛び去らないよう、秒速数センチでゆっくりと接近した。 リュウグウに着陸後、内蔵モーターを回転させた反動を使い、地表を跳ねて移動し、カラー画像を撮影した。2台とも機能は正常だという。撮影した画像データは、はやぶさ2本体を経由して地球に送られたため、JAXAが着陸を確認できたのは22日の夜だった。 2台は今後、移動しながら地表の温度を測ったり、画像を撮影したりして、10月に予定されているはやぶさ2本体のリュウグウ着陸に備える。 2005年に小惑星「イト
スウィングバイ航法は、小惑星探査機はやぶさ2でも採用されている軌道変更の技術です。天体の重力を使って方向が変わる仕組みを動画多めでご紹介します。 2015/12/03 はやぶさ2が地球すれすれのところをスイングバイします。 スイングバイは「あまり燃料を無駄に出来ない惑星探査機」が宇宙空間で速度を上げるために必要不可欠な技術です。 初代はやぶさのときも針の穴をついて成立する大変な技術だなーと思いましたが、改めてすごい技術なのでメモ。 スイングバイとは スイングバイとは、天体の引力を使って宇宙探査機などの進路や速度を変える航行技術のことです。フライバイや重力アシストと呼ぶことも(あんまりないけど)あります。 よく宇宙機が地球(重力場)の横を通ると、「宇宙機が地球に引って貰えるから速くなる」などと言われてます。(実際のところは宇宙機じゃなくても隕石とかでも構いません。地球以外の天体でもスイングバ
「はやぶさ2」は「たいへん順調」 初代の経験生きイオンエンジン万全 「やったな!という感覚」と國中氏(1/3 ページ) 「はやぶさ2」の打ち上げから2カ月。初期運用は「たいへん順調」という。初代「はやぶさ」の経験を生かして開発されたイオンエンジンも万全な状態だが、心配もあるという。 「ようやく航海が始まった」――小惑星探査機「はやぶさ2」の運用を統括する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の國中均プロジェクトマネージャは1月28日、はやぶさ2の初期運用が非常にうまくいっていると説明した。初代「はやぶさ」では試験運用の段階でイオンエンジンがトラブルに見舞われたが、「2」では順調に動くなど「万全な状態」という。 はやぶさ2は昨年12月3日、H-IIAロケット26号機で種子島宇宙センターから打ち上げられた。地球から約3億キロの彼方にある小惑星「1999 JU3」の探査がミッション。2018年夏に小惑
やっと「はやぶさ2」の打ち上げ日を迎えた。 2度にわたる打ち上げ延期で、打ち上げ日時がどう変わったかを見ると、 11月30日(日)13時24分48秒 12月01日(月)13時22分43秒 12月03日(水)13時22分04秒 11月30日の予定時刻が、12月1日には2分5秒早まり、さらに12月3日では39秒早くなったことがわかる。 なぜ4時間? なぜ1秒? それにしてもなぜ、1~2日ずれるだけで打ち上げ時刻が変わるのだろうか、それも秒単位で。 面倒なことは言わず、「00秒」で統一してくれればいいのにと思う人もいるだろう。実際、ここ種子島宇宙センターで「はやぶさ2」の前のH-2Aロケット25号機(静止気象衛星ひまわり8号)の打ち上げは、 2014年10月7日(火)14時16分00秒 だった。打ち上げ計画書には「打上げ時間帯」という添え書きもあり、 14時16分00秒~18時16分00秒 と記
天候不順によって延期が続いているものの、H-IIAロケット26号機による「はやぶさ2」の打ち上げが間近に迫っている(本書著者による打ち上げ延期レポート)。東京オリンピックの興奮冷めやらぬ2020年末の日本に、「はやぶさ2」はどんな成果を持ち帰ってくれるだろうか。本書は、「はやぶさ」の大冒険から得られた成果を振り返るところからスタートし、「はやぶさ2」が何を目指し、どのように実現されたのかをJAXAや参加企業のプロジェクト担当者のインタビューを中心にまとめたものである。 骨太なサイエンスを取り扱うことの多いブルーバックス刊だが、著者が「一般の読者の皆さんにも理解できるよう描くことを心した」というように、本書は実に幅広い読者層が楽しむことができる内容となっている。なにしろ科学的、工学的視点以外にも、プロジェクトマネジメントの在り方や、国の科学技術政策、宇宙のロマンなど多様な興味をくすぐるエピソ
小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケット26号機の打ち上げが2度にわたり延期され、3日午後1時22分4秒に再設定された。雷の発生や強風が予想されたためだが、ロケットの打ち上げ条件はどのくらい厳しいものなのだろうか。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、打ち上げを担う三菱重工業によると、打ち上げ時は最大瞬間風速が秒速20・9メートルを超えないことが条件。一般的には台風などかなりの悪天候でないと引っかからない基準だが、今回はこの基準を上回る突風が予想されるため、延期になった。 ほかにも、①打ち上げ時の雨は1時間あたり8ミリ以下②雹(ひょう)などが降らないこと③積乱雲がロケットの航路上にないこと④半径10キロ以内に雷雲がないこと――、など気象条件だけでも10項目以上の制約がある。打ち上げの約12時間前に発射台へ機体を移動させるときにも、ほぼ同水準の制約がある。天候は種子島宇宙センターでも
東京大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、小惑星探査機「はやぶさ2」を打ち上げるH2Aロケットに相乗りして、30日に宇宙に向かう超小型探査機「プロキオン」を公開した。地球と通信しながら小惑星などを調べる。他に2機の超小型衛星も一緒に打ち上げられる。 プロキオンは東京大とJAXAなどのチームが開発した。重さは、はやぶさ2の約9分の1の65キロ。2016年1月に地球と火星の間を公転する小惑星に接近して通り過ぎながら、小惑星の表面などを探る。地球から遠く離れた深宇宙を自力で探査する超小型探査機は世界初の試み。 衛星や探査機を打ち上げる際、ロケットの積載重量の余裕分を使って超小型機を一緒に打ち上げる「相乗り」は、大学や企業の技術開発の後押しや若手人材の育成が目的。巨額の費用がかかる宇宙開発に低コストで挑戦でき、将来の多様な利用に向けた実証実験にもなる。09年に始まり、「まいど1号」など22機
今年2014年の冬、小惑星探査機「はやぶさ2」が打ち上げられる。2010年の「はやぶさ」帰還時には日本中が盛り上がったが、「今回はドラマは必要ない」とプロジェクトの担当者は語る。 「地球生命の謎を探る」「小惑星の上空から大きな弾丸を撃ち込み、クレーターを作る」「大気圏で燃え尽きず、再度宇宙へ戻る」――。今回の「はやぶさ2」打ち上げの目的や、前回の「はやぶさ」との違いを、やさしく解説する。 今度こそ十分な量の物質を!「はやぶさ2」打ち上げの背景 2003年5月9日、鹿児島県内之浦町(現・肝付町)から、1機の小惑星探査機が打ち上げられました。およそ7年の時間をかけて60億キロメートルの旅をし、地球から小さな小惑星へ到達し、地球に戻って世界で初めて小惑星の表面から直接採取した砂を届け、探査機本体は大気圏で燃え尽きました。探査機の名前を「はやぶさ」といいます。 地球以外の天体を調べるためには、望遠
「まだこんなことが信じられているのか」。テレビのニュース番組を見ていてうんざりした気分になりました。東京都大田区の町工場が中心になって開発した「下町ボブスレー」を取り上げたニュースでのこと。「東大阪でも町工場が『まいど1号』という人工衛星を作って打ち上げたことがあった」と紹介されたのです。 この番組の内容を信じる限り、ボブスレーは本当に大田区の町工場が開発しているようです。これに対し、まいど1号(SOHLA-1)は名目上は東大阪市の中小企業から成る東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA、現 宇宙開発協同組合SOHLA)が開発したことになっています。しかし、実態はほぼ「宇宙航空研究開発機構(JAXA)が作った衛星」です。その事情を、日経エレクトロニクス雑誌ブログ「まいど1号の憂鬱」で取り上げました。 このコラムで私は「(東大阪の企業は)衛星の構造体をJAXAから渡された図面に従って製作したり、衛
2011年12月14日19:25 はやぶさ「こんなこともあろうかと!」のJAXA國中教授の話が面白すぎました #cybozusummit カテゴリイベント行ってみた Tweet みなさま、寒くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 ゼロスタート広報もりのです。 (ちなみに、わたくしは、この冬まだ風邪をひいておりません) 先日、技術評論社さん×サイボウズさん共催、 日本マイクロソフトさん協賛の 「エンジニアの未来サミット for students 2011」 第3回にお邪魔してきましたので、 今回は、その様子をお送りしたいと思います。 第三回となる本イベントでは、 無人小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトのイオンエンジン開発を担当された 國中 均 JAXA宇宙科学研究所 教授が登壇されるとのことで、 もう朝からハイテンションでございます。 というわけで、今回
政府の平成24年度予算に関する閣議決定が行われました。(12/24) 「はやぶさ-2」には、H23 年度と同程度(30億円)となったとのことです。 要求額の半分に満たないことになります。かろうじて、「はやぶさ-2」のとりやめという事態は避けられたことに、ともかくも一歩と感ずるところではあります。 お声を寄せ、行動していただいたみなさまに感謝申し上げたいと思います。 残念ながら、これは翌年度での予算確保を保証するものではなく、2014年度に打ち上げられて、 世界を主導できる活動を継続できることには直結できないという大きな不安を残すものです。 しかし、不安をみていても始まりません。下記に書かせていただきますが、2014年の打ち上げにむけて継続した運動にみなさまのさらなるご協力をお願いしたいところです。 国民に自信と希望を与える政策がとられているのか、率直に申して、 大いに疑問を感ずるところです
はやぶさ2について、松浦氏のブログに今後の計画が危ぶまれている現状についてのエントリが掲載された。 はやぶさ2、予算の危機について: 松浦晋也のL/D JAXA内ではこの件がどのような認識になっているのかも気になるところだ。 はやぶさ2の継続は私も希望しているが、この記事に気になる部分があった。 ファラデーの逸話(野田篤司 (@madnoda) on Twitter) ファラデーの逸話『「磁石を使ってほんの一瞬電気を流してみたところで、それがいったい何の役に立つのか」と問いかけた政治家に対し、「20年もたてば、あなたがたは電気に税金をかけるようになるでしょう」とファラデーは答えたという』出典元:電気史偉人辞典 この話、何かに似ていないだろうか。 かつて事業仕分けの批判で引用された、ベンジャミン・フランクリンの逸話である。 あのときの事業仕分け人に教えるべき、昔の偉人の回答 ベンジャミン・フ
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