春日太一による書籍「鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」が第55回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。 【画像】春日太一(他1件) ルポルタージュ、旅行記、伝記、ドキュメンタリーなどのノンフィクションを対象とした同賞。2023年11月に文藝春秋から刊行された本書は、「羅生門」「七人の侍」といった黒澤明の監督作をはじめ、「私は貝になりたい」「白い巨塔」「日本のいちばん長い日」「日本沈没」「砂の器」「八甲田山」「八つ墓村」など数々のシナリオを生み出した橋本忍の評伝だ。春日が生前に行った十数時間にわたるインタビューと、関係者への取材、創作ノートなど遺族に託された膨大な資料をもとに、その破天荒な映画人の真実に迫った。 映画に関するノンフィクションが同賞を受けるのは、2007年の「黒澤明VS.ハリウッド 『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて」以来17年ぶり。春日は受賞を受け「12年の歳月