世界の有名美術館や大学が相次いで、米国の大富豪ファミリーのサックラー家(Sackler)の名前を建物から消し去り、今後の寄付を拒否する方針を打ち出した。 背景には、名門一家として知られるサックラー家が、米国で大問題となったオピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」の製造元で、破産申請を行った「パーデュー・ファーマ」を保有していることが挙げられる。 最近になり、サックラー家との絶縁を宣言した機関としては、まずタフツ大学の名が挙げられる。マサチューセッツ州メドフォードにある同大学は先日、5つの建物と講座からサックラー家の名を消し去った。その理由をタフツ大学の医学部長は、ニューヨーク・タイムズ(NYT)に対し、「学生に不快感を与えるからだ」と述べた。 ワシントンD.C.のスミソニアン博物館でも、これまでサックラー家の名を冠していたギャラリー、Arthur M. Sackler Gallery and