タグ

ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (1,486)

  • 海外で高く評価される日本の「ボロ布」文化...家電にもその精神を生かすべき

    <欧米では電化製品などを「自分で修理する権利」が制度化へ動きだしているが、この分野について日はまだまだ後進国> 「これ、例の宝物」。長い間会っていなかった京都の友達がカフェのテーブルに真結びしてある風呂敷包みをポンと置いた。裁縫師をやっているということもあって、彼女は風呂敷がよく似合う。結びを解いてみると、布の切り端がたくさん詰まっていた。色とりどりで素朴な美しさもあるが、ボロいとも言える。......これが宝物? 切り端はある年配の女性に丸ごと譲ってもらったものらしい。戦後を日の雪国で過ごしてきた方。 衣服やその材料が手に入りにくい状況下で、女性たちは使い古した着物や羽織、掛け布団などを米のとぎ汁に漬け置いた後、分解してはその切り端を使って継ぎはぎすることで、あらゆる布製のものを直したり、また新たに作り上げたりしてきた。その風呂敷に包まれていたのは、そういう大切にされてきた「ボロ布」

    海外で高く評価される日本の「ボロ布」文化...家電にもその精神を生かすべき
  • 教団の収益の7割は日本──日米の危機を生んだ「秘密工作活動」と統一教会

    <KCIAとアメリカが後ろ盾となった、旧統一教会。そこから派生した「サンクチュアリ教会」はトランプと銃所持を熱烈に支持するなど、今やコントロール不能で、アメリカ社会にも刃向かうという皮肉> ※正確を期すため文章中の表現を一部改めました(2022年7月28日午前10時47分)。 安倍晋三元首相の銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者のゆがんだ心理を読み解こうとすると、アメリカと日の民主主義および個人の自由に深刻な脅威を及ぼすアメリカ社会の暗部に行き着く。 山上は、母親が旧統一教会(現在は「世界平和統一家庭連合」に改称)に寄付を続けたために一家が経済的に破綻したことを恨んでいて、安倍が同教団を支援してきたと考えて犯行に及んだとしている。 実は、山上が語った犯行動機と、昨年1月6日に米連邦議会議事堂襲撃事件を起こしたトランプ支持派が抱く社会への不満、アメリカのリバタリアニズム(自由意思論)と狂信的

    教団の収益の7割は日本──日米の危機を生んだ「秘密工作活動」と統一教会
  • 「プーチンの犬」メドベージェフ前大統領の転落が止まらない

    プーチン(左)は自分の思いどおりに動くメドベージェフを重用してきた DMITRY ASTAKHOーSPUTNIKーPOOLーREUTERS <「絶対的なパトロン」プーチンの健康不安による焦りから「プーチン後のロシア」を見据えて、強硬派へのアピールや反ユダヤ主義発言など過激な行動に出ている。政治的生き残りをかける、前大統領の無残な姿> ロシアの若き大統領がシリコンバレーを視察──。後にも先にも考えられないような光景が実現したのは2010年のことだ。 44歳のドミトリー・メドベージェフ大統領は、ロシアが資源依存型経済から脱却するためのアイデア(と投資)を求めて、グーグルやアップルなどの大手テクノロジー企業を訪問。ツイッターの共同創業者であるビズ・ストーンは、「ツイッターの歴史でも指折りの特別な日」と語った。 メドベージェフ自身もツイッターデビューを果たした。「ハロー、みなさん。私もツイッターを

    「プーチンの犬」メドベージェフ前大統領の転落が止まらない
  • 「友人を失う」という悪癖が首相辞任ジョンソンの本質

    <近しい同僚たちがこぞって反旗を翻し、辞任に追い込まれたジョンソン英首相。エネルギッシュで一見、人を引き付ける力にあふれているようだが、親しくなるほどに人が離れていく傾向がある> 若者にも伝えたい僕の人生最大の教訓の1つは、長年の友人に恵まれていなそうな人は警戒すべき、というものだ。僕自身は19歳頃にこれを悟った。実のところ僕は、疑いの目を向け始めたある身近な人物について他の友人と話し合ううちに、だんだんとこの洞察を導き出していった。 なぜ彼は高校時代からの友達が1人もいないのだろうと、僕と友人はいぶかしんだ。なぜ彼は半年前に知り合ったばかりの人々を「親友」と吹聴するのか。なぜ彼が「いい友達」と話す人々は彼の周囲からすぐに離れていくのか。 人々が時とともに彼の質を見抜くか、あるいは彼が長年の友情を大事にしないのか、またはその両方なのだろうと、僕たちは結論付けた。いずれにしろ、僕たちはこれ

    「友人を失う」という悪癖が首相辞任ジョンソンの本質
  • 安倍元首相の国葬に反対する

    <事績に基づけば国葬に値するかどうかは疑わしい人物を、選挙演説中に殺害されたインパクトをもって強引に国葬を執り行ってしまうのは危険であり、故人の神格化に繋がりかねない> 7月14日、選挙演説中に殺害された安倍元首相について、今年秋に国葬を行うことが発表された。実現すれば吉田茂元首相に次いで戦後二例目となるが、法的根拠はない。これまでの首相経験者の多くが政府と自民党の合同葬であったのに対して、なぜ安倍元首相だけ特別視されるのか。反対・慎重論も多い。 国葬儀の特別性 戦前にあった国葬令が日国憲法の施行に伴い1947年に失効して以来、日国では国葬について定めた法令はない。従って1967年の吉田元首相の国葬は、極めて例外的な措置として行われている。このときの前例に従えば、葬儀の負担が全額国費で賄われるだけではなく、公の機関や学校、民間企業に弔意を示すことを要求できる。 中曽根康弘元首相の葬儀は

    安倍元首相の国葬に反対する
  • フランスのコロナウィルス第7波のえげつないリバウンド|パリのカフェのテラスから〜 フランスって、ホントはこんなところです|World Voice|ニューズウィーク日本版

    フランスのコロナウィルス感染は、依然として続いており、多少の上がり下がりはあるものの、5月初旬までは、安定した?数字で1日の新規感染者も4〜5万人程度でおさまっていて、集中治療室の患者数も減少しつづけていたので、国民の関心もどちらかと言えば、ウクライナでの戦争や大統領選挙、国民議会選挙や上昇し続けるインフレなどの問題に傾き、コロナウィルスに関する報道もほとんど影を潜めていました。 ところが、5月半ばにとうとう最後の規制でもあった公共交通機関でのマスク着用義務化が撤廃されて以来、その約2週間後からコロナウィルス感染は少しずつ増加傾向に転じ始め、6月に入ってからは、ちょっとその危うい感じも格的になってきました。パンデミックが始まって以来、数々の対策がとられたり、人の集まる行事(ノエルやバカンスなど)がやってくる度に、良きにつけ悪しきにつけ、なんらかのアクションがあった後、2週間後には、その結

    フランスのコロナウィルス第7波のえげつないリバウンド|パリのカフェのテラスから〜 フランスって、ホントはこんなところです|World Voice|ニューズウィーク日本版
  • エリザベス女王、もう我慢の限界! 医師を無視して乗馬を再開

    <女王は杖なしで歩く姿を目撃されたわずか数日後、医師のアドバイスを無視して鞍にまたがった> 大好きな乗馬をやめるよう医師に忠告されてから9ヶ月、エリザベス女王は遂に我慢の限界に達したようだ。 公務中に杖をついて歩くこともあり、今月行われたプラチナ・ジュビリーでは、健康上の問題でいくつか行事を欠席。女王の健康面を心配する声は常にある。愛犬のコーギーの散歩にゴルフバギーを使っていたこともあった。 しかし、6月21日にウィンザー城でカンタベリー大主教と会った際には杖なしで、登場。それからわずか数日後にウィンザーで乗馬を楽しむ姿が目撃された。 英デイリーメールによると、女王はまだ乗馬は控えるようにという医師のアドバイスを無視してまで乗馬を再開したという。女王が再び鞍にまたがったというのは嬉しいニュースだ。サン紙は「96歳で乗馬するとは、驚異的」と伝えている。 女王と馬の絆 コーギー好きとして知られ

    エリザベス女王、もう我慢の限界! 医師を無視して乗馬を再開
  • 寝たふりする私の横で、私の英語を真似して笑うネイティブたち...その真意に後から気付いた

    アメリカの高校に留学した著者が遭遇したのは、現地の友人たちが自分の発音を真似して盛り上がる現場。気付かれないよう涙を流した彼女だが──> 中学高校で6年間英語を学んでいるはずなのに、「英語が話せない」という人は多い。英語コンプレックスという国民性からか、英語にまつわる新刊はいまも毎月のように刊行され、英会話の講座もさかん。それでも、英語が話せず、英語に振り回される......。 『ニューヨークが教えてくれた "私だけ"の英語──"あなたの英語"だから、価値がある』(CCCメディアハウス)は、「ニューヨークの魔法」シリーズと『奥さまはニューヨーカー』シリーズの著者が、英語と向き合ってきた日々を描いている。ともに、英語入りのロングセラーだ。 著者は、エッセイストで作家の岡田光世氏。岡田氏は、高校、大学、大学院とアメリカに留学し、語学力を磨いてきたが、「中学英語をきちんと自分のものにすれば、必

    寝たふりする私の横で、私の英語を真似して笑うネイティブたち...その真意に後から気付いた
  • 「中の人」の視点で終わった『東京2020オリンピック SIDE:B』

    オリンピック反対の声はまともに反映されなかった 映画『東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B』公式サイトより <選手たちの多様性を繊細に描いた『SIDE:A』は嬉しい驚きだったが、『SIDE:B』 では五輪反対派の主張を置き去りにするなど複雑な政治問題を理解する能力の限界を露呈した> 6月24日、東京2020オリンピック公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:B』が公開されたので、前回の『SIDE:A』に引き続き鑑賞してきた。私は現在でもオリンピック開催について批判的な立場をとっているが、そうした立場から見ても『SIDE:A』は予想に反して良質のドキュメンタリーだった。『SIDE:B』は、一転して陳腐な内容に失望させられた。 「あの」河瀬直美監督とは思えない繊細さでマイノリティ選手にスポットライトを当てていた東京五輪『SIDE:A』、よけい注目の『SIDE:B』 h

    「中の人」の視点で終わった『東京2020オリンピック SIDE:B』
  • 「中国は人権基準を満たしている」──プロパガンダに加担した「人権の守護者」

    <元チリ大統領で、国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレ。中国・新疆ウイグル自治区を訪れ、習近平の喜ぶ発言だけを残して、8月末での退任を表明。なぜ最後に汚点を残したのか?> 国連人権高等弁務官と言えば、世界における正義と市民的自由の守護者の1人だ。 ナバネセム・ピレイ(在任2008~14年)は、北朝鮮による「人道に対する罪」に関する国連調査の道筋をつけた。ザイド・ラード・アル・フセイン(同14~18年)は、ミャンマーのロヒンギャへの残虐行為について国際刑事裁判所に付託することを求めた。 だが、18年9月に就任した現職のミチェル・バチェレは違う。彼女は中国が新疆ウイグル自治区の少数民族を弾圧している問題を不問に付した。バチェレは先頃、再選は目指さず、1期目が終わる8月末で退任すると表明した。 国連人権高等弁務官は道徳的なリーダーであることを期待される。世界各地の人権侵害を白日の下にさらし、外

    「中国は人権基準を満たしている」──プロパガンダに加担した「人権の守護者」
  • 高まる「タカ派」の声、プーチンが追い込まれている

    ロシア国内では今、反体制派ではなく、退役軍人グループや軍事ブロガーが「プーチンは手ぬるい」と不満を発している> ロシアで、ウクライナでの戦争への不満が高まっている。ただし、不満を発しているのは反体制派ではなく、タカ派の退役軍人グループや軍事ブロガーだ。 彼らは遅々とした戦況に対して膨らむいら立ちを表明し、ウラジーミル・プーチン大統領に国民総動員を要求する向きもある。 筋金入りのナショナリストたちから上がる不満の声は、プーチンが自ら招いた窮地の一端を示している。 プーチンが相手にしているのは、確実だと約束されていたはずの勝利を渇望するロシア国民と、消耗しすぎて勝利できないロシア軍だ。 英国防省情報機関が5月下旬に発表した報告書によれば、ウクライナ侵攻開始から3カ月間のロシア軍兵士らの推定死者数は、ソ連時代に9年以上にわたって続いたアフガニスタン侵攻の際の総死者数(約1万5000人)と同水準

    高まる「タカ派」の声、プーチンが追い込まれている
  • 「一族の神話」崩壊に追い込む、ロックダウンに耐えられない脆弱な経済

    北朝鮮でオミクロン株の感染者が初確認されてから2週間。人口2600万人のうち感染者は早くも1割を超え、今後1000万人まで増えるとの予想も。脆弱な医療体制と経済のなか、ミサイル発射は人道支援の呼びかけか?> 北朝鮮が初めての新型コロナウイルス感染者を確認したと発表して2週間近く。このニュースはどのような意味を持つのか。今後、北朝鮮でどのようなことが起きると予想できるのか。国際社会への影響はどのようなものなのか。 これまでの動きを見る限り、北朝鮮当局は状況の深刻さをよく理解しているようだ。 新型コロナのオミクロン株が国内に流入して初の感染者が確認されたと発表されたのは5月12日。この日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が新型コロナ対策を話し合う会議に出席し、現在の状況を「建国以来の大動乱」と呼んだ。検閲やプロパガンダによって新型コロナの感染拡大をなかったことにはできないと、北朝鮮当局も気付

    「一族の神話」崩壊に追い込む、ロックダウンに耐えられない脆弱な経済
  • 完全に合理性を失った「中国ゼロコロナ」、外資・外国人の「大量脱出」が始まった

    中国共産党政権による「ゼロコロナ」政策の固持で、規制は強まる一方。閉塞感や経済的損害で外国人の大脱出が始まった> じわじわと追い詰められている。北京に住む私たちの多くは今、そう感じている。 新型コロナの感染拡大を受けてロックダウン(都市封鎖)に入った当初の上海と違って、北京では料不足などの悪夢を(少なくとも現時点では)回避できているのだから、私たちはラッキーだ。とはいえ、ここでは段階的に規制が強化される「ソフト・ロックダウン」が進行している。 陰性者で、感染者や感染が疑われる人との接触がなければ、市内の移動は可能だ。だが私が暮らす地区では日ごとに、行ける場所もできることも減り、移動手段の確保が難しくなっていると感じる。 ある友人に言わせれば、これは「スローモーションのロックダウン」だ。北京の現状は「ニシキヘビに締められる」苦しみに似ている。 中国当局は確かに、上海の混乱から学んでいる。

    完全に合理性を失った「中国ゼロコロナ」、外資・外国人の「大量脱出」が始まった
  • 行動経済学の「理論」が当てはまらない、日本社会の「特殊すぎる」事情

    <人々の行動を「操作」しようとするナッジ理論だが、すでに過剰なほど父親的温情主義にあふれた日では「もう結構」と反応されてしまう> 神社のない山道で、5~6基の小さな鳥居が立っているのを見たことがある。こんな所にも神様が? これは知る人ぞ知る、各地で行われているポイ捨て対策だ。神社の周りにごみを捨てる日人はまずいないという事実を良いことに、神域ではない山道で神社を連想させ、ごみを減らそうとしているわけ。こういう「なんちゃって鳥居」はそれなりに効果があるらしい。 人間の心理を応用した、なかなか良いところに目を付けたと思う対策だが、同時に複雑な心境に襲われる。これ、人間版の「よけペットボトル」なのでは? 宗教観で人を操作して当にいいのか。 操作と言えば、ノーベル経済学賞受賞者のリチャード・セイラー教授らが提唱した「ナッジ理論」。ナッジとは「肘で軽く突く」という意味の英語で、政策上のメカニ

    行動経済学の「理論」が当てはまらない、日本社会の「特殊すぎる」事情
  • 【河東哲夫×小泉悠】米欧の本音は「支援したくなかった」、戦争の長期的影響と日本が取るべき立場

    ウクライナに兵力を集中させるプーチンだが、ノヴォロシアを取ってもどうするのかという問題がある(4月27日撮影) Sputnik/Alexei Danichev/Kremlin via REUTERS <ウクライナ戦争はこれからどうなるか。NATOはどう対抗し、台湾情勢にはどんな影響があるか。『日ウクライナになる日』著者・河東氏とロシアの軍事と安全保障戦略を専門とする小泉氏が議論を交わした> 戦況はどうなるのか。日の安全保障は? 外交官としてソ連・ロシアに12年間駐在した経験があり、『日ウクライナになる日』(CCCメディアハウス)を緊急出版した外交評論家の河東哲夫氏と、ロシアの軍事と安全保障戦略を専門とする東京大学専任講師の小泉悠氏による対談。 前編の記事(【河東哲夫×小泉悠】いま注目は「春の徴兵」、ロシア「失敗」の戦略的・世界観的要因を読み解く)では、ロシアが弱かった理由の分析

    【河東哲夫×小泉悠】米欧の本音は「支援したくなかった」、戦争の長期的影響と日本が取るべき立場
  • 人種差別に移民の葛藤... 英エンタメ界はなぜ「気まずい」テーマでヒットドラマを連発するのか

    『スモール・アックス』は、英国で苦悩し、運命を変えるべく奮闘したカリブ系黒人住民たちの5つの物語から成るアンソロジー © McQueen Limited <人種、宗教、世代、そして障害──あまりに身近なテーマを取り上げる英国ドラマが評価される裏には、背景の異なる他者を理解したいという関心の高まりがある> 英国ドラマといえば、シャーロック・ホームズなどの推理ものや貴族が出てくる歴史ものが人気だ。一方で単なるエンタメではなく、社会問題を深く掘り下げるドラマのヒットも目立つようになった。 英国エンタメ界が現実に近いテーマの作品を生み出し、成功している1つの要因として、多くの移民を抱える英国社会の複雑なあり方が挙げられる。筆者はロンドンで暮らして17年目になるが、移住してきた第一世代の親と英国育ちの新世代の間で価値観のずれが生じるという話はよく聞く。例えば、夫の仕事でロンドンに移住してきたインド出

    人種差別に移民の葛藤... 英エンタメ界はなぜ「気まずい」テーマでヒットドラマを連発するのか
  • プーチン側近が明かしたロシアの戦略「ウクライナは崩壊し複数地域に分割」

    ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は西側諸国とウクライナの政策により、ウクライナは崩壊し、複数の地域に分割されると述べた。写真は2020年6月、モスクワの赤の広場で戦勝記念の式典に出席するパトルシェフ氏(2022年 ロイター/Maxim Shemetov) ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は26日、西側諸国とウクライナの政策により、ウクライナは崩壊し、複数の地域に分割されると述べた。 パトルシェフ氏はプーチン大統領の側近。ロシアは侵攻開始時はウクライナ占領の意図はないとしていたものの、パトルシェフ氏の発言で、ロシアウクライナを崩壊に追い込み、その責任を西側諸国に求める可能性があることが示された。 パトルシェフ氏はロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)のインタビューに対し、米国は長年にわたり、ウクライナロシアに対する憎悪を植え付けようとしてきたが、憎しみが国民統合の要素になり得ないこ

    プーチン側近が明かしたロシアの戦略「ウクライナは崩壊し複数地域に分割」
  • ロシアが最大50万人のウクライナ人を強制移住 「ろ過収容所」で拷問か|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <生活インフラを破壊し、バスに乗せてロシアへ強制移送。危険地帯からの自主的な避難だとロシア側は説明している> ロシアは侵攻以降、占領地域および親ロシア派支配地域の人々をロシアに強制移住させている。ウクライナ当局によると、その数は最大で50万人にのぼる。戦闘の激化するマリウポリからも、数百人が連れ去られた。詳細な行方はわかっておらず、多くは「ろ過収容所」と呼ばれる施設に送られたとみられる。 ろ過収容所の「ろ過」とは、民間人と反体制思想者の選別を指す。ウクライナに潜むとロシアが主張する「ネオナチ」を民間人のなかから探し出すことが目的だ。急ごしらえのテント村などに収容され、衣服と身体の検査を受け、活動グループの記章やタトゥーなどが刻まれていないかを徹底的に調査される。 収容所から逃れたある女性は英ガーディアン紙に対し、厳しい尋問を受けたと明かしている。携帯電話の内容を調べられ、軍関係者に知人がい

    ロシアが最大50万人のウクライナ人を強制移住 「ろ過収容所」で拷問か|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
  • 『はじめてのおつかい』がアメリカで巻き起こした大論争 NEWSWEEK

    <保護責任が厳しく問われるアメリカでは、子どもを一人でお使いに出すことは「非常識極まりない」はずだが......> 日のNTV系列が放送している長寿番組『はじめてのおつかい』の中から、諸条件に合致したエピソードの放映権がNetflixに売却され、この4月1日から「Old Enough」(「(単独行動をするには)十分に大きい」)というタイトルで世界各国で視聴されるようになりました。一番幼い場合は3歳児未満という幼児が、親に頼まれて「一人でお使い」に行くというリアリティー・ショーですが、アメリカでは大変な話題になっています。 アメリカでは、州によって若干の違いはありますが、基的に13歳未満の子供に対しては保護者の監視が義務付けられています。ですから幼児に一人で街路を歩かせていることが判明した場合には、その幼児は即座に保護され、保護者は逮捕されるばかりか、そのような「危険な状態を見て見ぬふり

    『はじめてのおつかい』がアメリカで巻き起こした大論争 NEWSWEEK
  • 【映像】ロシア軍戦車、民間人のクルマに砲撃 老夫婦が犠牲に

    ソ連時代の戦車モニュメントの前を通過するロシアの軍用車両(2月24日、クリミア半島アルムヤンスク) REUTERS/Stringer <プーチン大統領は、避難する市民を標的にした自軍の攻撃を否定しているが> ロシアウクライナに全面侵攻して以来、ソーシャルメディア上には現地で撮影された凄惨な画像や映像が溢れ返っている。 乗用車を出会い頭に砲撃するロシア軍戦車の動画もその一つだ。ウクライナ軍がツイッターに投稿したこの映像は多くのユーザーに閲覧され、無差別攻撃を繰り広げるロシア軍への批判をより大きなものにしている。 戦車は砲弾を2発発射し、一瞬で自動車を破壊。乗っていた老夫婦と思われる2人の命を奪った。その後戦車は旋回し、他の装甲車に続いて走り去った。記録によると、映像は先月28日に撮影されている。 Розстріл цивільного авто з людьми російськими з

    【映像】ロシア軍戦車、民間人のクルマに砲撃 老夫婦が犠牲に